若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

親族控室で

14日に結婚式を挙げた新郎たけし君の母あっちゃんは家内の妹です。

家内の家で初めて会った時は高校生で、白地に赤文字の「ATLANTAFALCONS」のTシャツを着ていたのをおぼえてます。

そのTシャツで学校へ通ってると聞いてびっくりしました。

ウチの娘たちが小さい頃は、あっちゃんにへばりついてました。

あっちゃんの青春を奪ったのじゃないかと心配になるほどでした。

そのあっちゃんが、娘を嫁がせ孫ができ、この度息子の結婚という、めでたいというかなんちゅうかしみじみでございます。

しみじみしながら目黒雅叙園「〇〇家親族控室」に入った私を見た新郎の母黒留袖姿のあっちゃんが、さっと立ち上がって感極まり今にも泣きだしそうな顔をして、震える声で「拓郎のライブが・・・」と言った時、私はこけそうにもならなかったしかっくんともならなかった。

申し遅れましたが、あっちゃんにはウラの顔があるんです。

吉田拓郎ファン」

ジャ~ン!というかシ~ン!というか、そういうレベルです。

三日前に吉田拓郎のライブが東京であって、新郎の母あっちゃんは見に行ってるんです。

あっちゃんによれば、今回が「拓郎最後のライブ」というんですが、前にも何回かあっちゃんの口から「拓郎最後のライブ」というのは聞いたことあるんですがまあよろしい。

親族控室で新郎母黒留袖姿のあっちゃんが「拓郎最後のライブ」について身をよじり声を振り絞って熱く語るのを親族一同じ~っと清聴していたのであった。

あっちゃんによれば、拓郎には自分のような健全なファンとは別に異常な信者がいるそうです。

う~ん・・・私はあっちゃんは異常だとは思いません。

ふつうじゃないとは思いますが。

今回の結婚披露宴についてあっちゃんの唯一の不満は、新郎新婦ご入場の際、吉田拓郎の『結婚しうようよ』を流すという案を却下されたことだそうです。

 

 

 

 

目黒雅叙園

きのうは甥のたけし君の結婚式で、甥姪の中では最後です。

ついこの間までひょろっと背の高い若者だったたけし君が182センチ85キロのプレメタボ巨漢になってたので驚いた。

新婦は小柄な明るい女性でお似合いのカップルだと思いました。

たけし君は前の会社で担当してた部門のスペシャリストとして業界でも有名だったのを今の会社がヘッドハンティング、猛烈にアタックして口説き落とし、将来は会社を背負って立つ存在として期待されていると、あいさつに立った上司は言ってました。

よかったよかった。

このところ葬式ばっかりで久々の結婚式は楽しかったです。

いっしょに出席した次女(はなちゃんのママ)に、「これが最後の結婚式かな。はなちゃんは10歳だから、はなちゃんの結婚式には出席できないかも」と言ったら、「だいじょうぶよ!」と言ってくれるかと思ったら、「そうやね」とあっさり片付けられたのでカックンとなった。

きのう、会場の目黒雅叙園の入り口でデカさに驚いたんですが、入り口で驚くのは早かった。

入ったら係の男性が、「そこを左に曲がってますっぐお進みいただくとエスカレーターがございます」と言うので、そこを左に曲がってまっすぐ進んだんですが、エスカレーターが見当たらない。

歩きながら足元を見て、これは川なのか池なのかと考えつつ上を見てここは浮世絵美術館かと迷ってたら突如日本庭園!という感じで滝が流れ落ちたかと思うと大名屋敷風巨大かやぶき屋根が現われ、わけがわからんまま歩き続けるんですが、向こうから老女菊岡に導かれて篤姫が現われてもおかしくなさそうだし、滝を割ってティラノサウルスが現われてもおかしくなさそうで、ぼうぜんとしつつ歩いてたらやっとエスカレーターが現われたのであった。

やっぱり東京やなあ!大阪はあかん!と思いました。

目黒雅叙園ってどんなとこ?」と聞かれても困ります。

私の貧弱な人生経験と言語能力では説明できない。

単なる「総合結婚式場」なんですが、単なる総合結婚式場でこんなもの建ててどうするの!?と思います。

無茶としか思えない。

目黒雅叙園で受けた感じと一番似てるのは、私が幼稚園の頃、初めて「ひらかたパーク大菊人形」会場に入ったときの、漠然たる不安を伴う驚嘆の念です。

親族控室にたどり着いて、係の女性に「目黒雅叙園って何なんですか?」と聞いたんですが、50代と思えるその女性にもはっきりわからないようで、60代と思える女性のところに連れて行ってくれたんですが、その人もはっきりわかってないようで、要するに「目黒雅叙園は一日にしてならず」ということだと思いました。

帰りにタクシーを待ってたんですが、スライド式のドアのタクシーが多かったのにも「やっぱり東京やなあ!」と感心しました。

 

 

カンガルー

今日は甥のたけし君の結婚式です。

十数年前、たけし君が高校一年の時ホームステイでオーストラリアに行きました。

お小遣いを渡したので何かお土産を買ってくるだろうと思いました。

今どきの男子高校生が選ぶオーストラリアみやげって何かなと思ってたら、買ってきたのはカンガルーのぬいぐるみでした。

さすが!と感心しました。

なにがさすがかわからんけど。

そのカンガルーのぬいぐるみでウチの孫たちが遊ぶようになるとは想像もしませんでした。

現在小学4年生のはなちゃんにはじまって、今2歳のみいちゃんまで、6人の孫たちがたけし君のカンガルーのお世話になってます。

今日、たけし君に、あのカンガルーが今でも現役で我が家でみいちゃん相手にお仕事してることを報告しておこうと思います。

 

 

若い先生

いろいろ習い事をした中で、私より年上の先生は、「朝日カルチャーセンター」の油絵の先生だけです。

公民館などの俳句、短歌の教室では高齢の先生が多い。

先生が亡くなって講座が終わったというのは時々聞きます。

ヤマハや料理教室、乗馬クラブの先生は若い。

乗馬クラブの生徒はとくに中高年が多い。

あるていどカネとヒマがいるのでしかたない。

日本中どこへ行っても「要介護施設」みたいなもので、なにをするにも「介護福祉士」的心構えが必要ですね。

近所のショッピングセンターのパソコン教室に「高齢者向け講座」があって、「100回同じことを聞かれても笑顔でお答えします!」と書いてありますが、そんな感じ。

きのうの乗馬も指導員は20代半ばと思える女性です。

同じ年代の指導員がふえてるんですが、立派な指導員ぶりです。

感心するのは「介護福祉士」的対応です。

あたたかくにこやかです。

ウチの乗馬クラブは指導員の教育をきちんとしてると感心します。

馬がもう少し乗り手のことを考えて動くよう教育してくれたら言うことないんですが。

きのうも、指導員100点、馬50点。

私?

う~ん・・・。

 

 

 

 

 

『ワーキングガール』『張り込み』

途中までしか見なかった映画です。

ワーキングガール』は、なんちゅうか、古い!という感じです。

ビジネスの世界で頑張る女性が主人公みたいですが、髪型がすごい。

私が女性の髪形について言うのもアレですが、「古!」と思いました。

古いというのは別にいいと思うんですが、古びてしまったという情けなさについていけませんでした。

『張り込み』は史上最短かな。

服役中の凶悪犯を脱獄させるんです。

ワルのお兄ちゃんが一人、「医療用」みたいなトラックで刑務所に行って、凶悪犯を乗せて帰ろうという作戦のようです。

手に汗握る設定、のはず。

まず第一関門は、もちろん刑務所の入り口です。

もちろん警戒厳重です。

もちろんトラックの荷台も調べる。

もちろん運転席も調べる。

門衛が険しい顔で運転席を調べようとしたとき、運転席の兄ちゃんの顔がぱっとひきつった。

なんと、運転席の床に鉄砲の弾が一個落ちてるのに気づいたんです。

鉄砲のタマでっせ。

一個。

ころんと。

そらひきつるわ。

ここで見るのをやめたのであとはどうなったか知らん。

言い訳するつもりじゃないですが、10分でおしまいばかりではありません。

アラバマ物語』『ブリッジオブスパイ』は最後まで見ました。

このふたつ、似てます。

アラバマ物語』は、黒人差別真っ最中、黒人青年の無実を晴らそうと弁護を買って出た勇気ある弁護士の話です。

『ブリッジオブスパイ』は、米ソ冷戦の真っ最中、アメリカで捕まったソ連のスパイの弁護を買って出た勇気ある弁護士の話です。

スパイ事件の方は実話だそうです。

「世間」の重圧に負けず自分の信じる道を行く勇気ある市民、というのがアメリカの一つの理想なんだろうと思いました。

 

 

 

 

 

「カープに学べ」

朝日新聞朝刊。

スポーツ誌『ナンバー』の広告。

特集は、「カープに学べ」。広島カープに学ぶべきことがずらずら書いてある。

ふ~ん、広島カープってすごいんだなあと思いながら、スポーツ欄を開くと、「コイどん底11連敗」の大見出し。

タイミング悪すぎ、というか、朝日新聞意地悪すぎか。

カープに学べ」という広告が出ることは前から決まっててずらせないんだから、見出しの方をずらしてあげてもいいのじゃないか。

べつに「コイどん底11連敗」じゃなくても、「巨人、前半戦首位で折り返し」でもいいし、「清宮絶不調」でもいいと思うんですが。

『ナンバー』の編集長は怒ってるのじゃなかろうか。

カープに怒るか朝日に怒るか迷ってるかもしれない。

迷うことなくどっちにも怒ってるかもしれない。

あるいは、勝負の世界でああいう特集はまずかったと反省してるかもしれない。

『ナンバー』誌では、この件は「カープに学べ」という戒めとして長く伝えられるかもしれない。

クソ忙しい雑誌の世界でそんなこと気にしてられないかもしれない。

いろいろあれこれ考えた私がばかみたいかもしれない。

 

 

 

その後のツバメの巣

ツバメが近鉄橿原神宮前駅の待合所の壁に巣を作った話は書きました。

垂直のタイル壁に、大変な苦労だったと思います。

無事完成して、ひなにせっせとエサを運んでました。

先週、ツバメの姿が見えませんでした。

今日も見えませんでした。

旅立ったんでしょうね。

巣だけポツンと残ってます。

立つ鳥跡を濁さずとは言えないように思いますが、まあツバメにどうしろとも言えない。

きれいに片づけて行ってくれたのなら、新聞に投書できるようなとてもいい話だと思うんですが。

世の中うまくいかんもんだなあ、駅ビルの清掃係の人も、あんな高いところをたいへんだろうなあと思いながらしみじみと巣を見上げてました。