若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ホワイトハウス台所事情

アイゼンハワーの伝記にいろいろどうでもいい話が出てきます。 アイゼンハワーの奥さんの母親もホワイトハウスに住んでたそうです。 前任のトルーマン大統領も奥さんの母親がいっしょに住んでた。 オバマ大統領の奥さんの母親もホワイトハウスに住んでた。 …

『ジョン・マーシャル伝』

アメリカの第4代最高裁長官ジョン・マーシャルの伝記を読み終わりました。 この本はだいぶ前に読み始めたんですが途中でほかの本を読みだして中断してました。 中断してたことも忘れてしまってた。 思い出して再開したんですがどこまで読んだか忘れてた。 ど…

七尾

能登半島の大地震で大きな被害を受けた地名の中で「七尾」が頭に引っかかった。 七尾。 なんかあった。 七尾・・・。 思い出した。 「能登の七尾の冬は住憂き」 文句は思い出したけど、なんだったか。 芭蕉の俳句かな。 たしか大学で習ってそのとき買った本…

ミッションインポシブル

「ミッションインポシブル」はテレビや映画のタイトルで「不可能任務」とでもいうんでしょうか。 「できるわけないやろ!」と言いたくなるような命令を受けてがんばる話。 アメリカの軍人ルシアス・クレイの伝記を読むと「ミッションインポシブル」の人です…

『ルシアス・クレイ』:ナチス略奪美術品

「ナチス略奪美術品」については色々読んだことがあります。 ヒトラーがヨーロッパ中の美術品を略奪してドイツの岩塩坑に保管していた。 ルシアス・クレイはアメリカ占領地区の最高責任者としてその処理に当たることになった。 ものすごい数の絵画、彫刻、工…

ジーン・スミス『ルシアス・クレイ』

アメリカの軍人陸軍大将ルシアス・クレイ(1898~1978)の伝記です。 クレイは第二次大戦後のドイツ占領のアメリカ軍最高責任者だった人で日本のマッカーサーみたいな存在です。 父親のアレキサンダー・クレイは極貧の家庭に生まれ苦学して弁護士になって政…

提督たち

アメリカの4人の海軍提督について読みました。 ウイリアム・リーヒは実に立派な人だった。 ルーズベルト大統領が絶対的に信頼してた。 軍事はもちろん民政、外交すべてに助言を求めた。 温厚篤実公正無私奉公第一で対立を嫌い人の悪口を言わない。 重要会議…

原子爆弾

『提督たち』を読み終わりました。 この本が取り上げた4人の提督、ウイリアム・リーヒ、アーネスト・キング、チェスター・ニミッツ、ウイリアム・ハルゼーはアメリカ史上最高位の五つ星提督です。 アメリカ海軍の大拡張期と第二次大戦という海軍大活躍の時代…

運がいいとか悪いとか

『提督たち』という本を読んでます。 アメリカ海軍の話。 海軍士官学校を出た若者たちが激しい出世競争を勝ち抜いてえらくなっていく。 えらいと言ってもいろいろあるけど、「武人」として誰もが目指すのは「太平洋艦隊司令長官」だった。 当時アメリカ海軍…

♪いざ来いニミッツ、マッカーサー

『提督たち:ニミッツ、ハルゼイ、レーヒー、キング』という本を読んでます。 アメリカの陸軍の軍人についてはちょっと読んだけど、海軍については読んでない。 不公平である。 歌を思い出した。 「♪いざ来いニミッツ、マッカーサー 出てくりゃ地獄へ逆落と…

真珠湾攻撃はあり得ない

アメリカの軍人ルシアス・クレイの伝記を読んでます。 軍人と言ってもこの人は工兵隊の人で、実戦で大砲を撃ったりはしたことない。 本人は実戦部隊に行きたかったようですが、工兵隊でよかったと言ってます。 なぜか。 当時、軍隊はヒマだった。 軍隊に入っ…

maybe

アメリカの軍人ルシアス・D・クレイ(1897~1978)の伝記を読み始めました。 伝記の著者によれば「ルシアス」というのは「ローマ風の名前」だそうです。 そうですか、というほかないですが、クレイ一族にはローマ風の名前が多いそうです。 「ブルータス」と…

イギリスの恥

ケビン・フィリップス『1775』を読み終わりました。 著者は、「アメリカ独立戦争に関する常識を打ち破る」と宣言してますが私にはアメリカ独立戦争の常識がないので何を言われても驚かない。 「植民地の人々が一丸となって立ち上がって独立を勝ち取った…

『バッハの思い出』

ふと思いだすことがあります。 以前、バッハの奥さんのアンナさんが書いた『バッハの思い出』という本を読んだことを思い出した。 楽しいほのぼのする本だったという記憶がある。 しかし、バッハの奥さんが書いたものがよく残ってたなあと思った。 バッハの…

ケヴィン・フィリップス著『1775』

私の読書パターンのひとつに「学校で習ったことよりもう少しくわしく知りたい」というのがあります。 おとなになってからも本を読んでますが、記憶力全盛期にくらべて歩留まりが悪い。 で、私の知識の中心は小学校中学校高校で習ったことになる。 それよりも…

モンテーニュ『随想録』

家内が、「モンテーニュとかパスカルは・・・」というのを聞いてドキッとした。 家内は「哲女」ではありませんし我が家はふだんモンテーニュやパスカルの名前が心安げにさりげなくあたりまえに聞こえる家でもない。 それが唐突に家内の口から飛び出したので…

『私の修業時代』

ちびちび読んでた『私の修業時代』、やっと読み終わりました。 明治大正にかけて活躍したイギリスの社会学者ベアトリス・ウエブの自伝的な本です。 彼女の父親はやり手の実業家で億万長者で、美人で頭のいい彼女はロンドン社交界の花形だった。 当時のイギリ…

女工哀史

イギリスの社会学者ベアトリス・ウエッブ(1858~1943)の『私の修業時代』第2巻を読んでます。 日本で言えば明治に入ったころ、イギリスでは労働者の貧困が大きな問題になってた。 彼女のような億万長者の子供たちが関心を持って取り組んだ。 慈善活動も盛…

僧侶スパイ

熊田凡子著『日本におけるキリスト教保育思想の継承』という本を読みました。 伯母、立花富が取り上げられてたからです。 第三章が「キリスト教主義幼稚園における自由教育の発展:立花富の実践と展開」というもので、保育者、教育者としての伯母を高く評価…

政治家!

イギリスの社会学者ベアトリス・ウエッブ(1858~1943)の『私の修業時代』を読んでます。 彼女の若いころ、明治10年代20年代の日記が多数引用されてます。 貧困問題、労働問題に目覚めたころの自分が何を考えてたかを知ってほしいということです。 その英語…

ハロッズ百貨店改革案

イギリスのジャーナリスト、バーナード・レビンの本を読んでます。 2冊目です。 クセの強い人です。 読者からの手紙で「もうちょっと簡潔でわかりやすい文章が書けないのか」というのが多いそうです。 こういう人の英語を読むのは気が楽。 イギリス人でもわ…

建築家

有名な建築家に設計を頼んでひどい目にあったという話は時々目にします。 身近なところでは「なら100年会館」。 市制100周年を記念して作られた多目的ホールで、設計は磯崎新さん。 有名な方だと思います。 できてすぐコンサートがあって参加した音楽家が文…

マツァブライ

浮世離れシリーズ。 貧しいユダヤ人家庭に育ったバーナード少年の思い出話。 食事は魚がほとんどで、鮭は高いからカレイかタラが多かった。 たまにチキン、肉は年一度か二度で、そういう時には決まって家の銀の燭台かおかあさんの指輪が消えることに気づいて…

災いの目

こういう気が滅入るようなときには浮世離れした話がいい。 1928年生まれのイギリス人ジャーナリスト、バーナード・レビンの本は浮世離れした話題ばっかりです。 ユダヤ移民の貧しい家庭に生まれたバーナード少年は中学に入るまでシェイクスピアを知らなかっ…

Can you read?

イギリスのジャーナリスト、バーナード・レヴィン(1928~2004)の本を読んでます。 この人の祖父母はユダヤ人迫害を逃れて帝政ロシアからイギリスにやって来た。 祖父は英語を何とか読めるというレベルで、書くことはできなかった。 祖母はまったくだめだっ…

社交界

「社交界」にはエンがないです。 「どんな界やねん?」という感じです。 イギリスの女性社会学者ベアトリス・ウエッブの『私の修業時代』を読んでたら社交界が出てきました。 1858年生まれの彼女は億万長者の娘で15歳で社交界にデビューする。 当時の億万長…

ベアトリス・ウェッブ『私の修業時代』

イギリスの社会学者ベアトリス・ウェッブ(1858~1943)の『私の修業時代』を読み始めました。 好きなジャンルです。 自分が修行するのは嫌いだけど人が修行する話は好き。 そう言うと私がえげつない人間のようだけどちがいますよ。 「私の修業時代」を書く…

英国王夫妻のガスマスクと玉ねぎ

バーナード・レビン(1928~2004)の本を読んでます。 「イギリスで最も有名なジャーナリスト」と言われた人だそうです。 「ジャーナリストの社会的責任」については「そんなもんない!」と断言してます。 「ジャーナリストというのは住所不定の無法者である…

モールス信号

「モールス信号」はよく知ってます。 「トトト・ツーツーツー・トトト」が「SOS」だということだけ知ってる。 「モールス信号」と聞いてぱっと浮かぶのは「嵐の海」です。 巨大な波に今にも飲み込まれそうな船。 船員が脂汗を浮かべて必死の形相で打電する。…

言論の自由

アンソニー・ルイスという人の『言論出版の自由』を読んでます。 アメリカ合衆国憲法修正第1条に「言論出版の自由を制限する法律を制定してはならない」と書いてある。 かんたんでわかりやすい。 しかし、実際に裁判になるとややこしい。 言論出版の自由って…