若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「あなたのお名前」

「♪あなたのおなまえなんて~の?」は古いですね。

今日は、家内と私とで、2歳児み~ちゃんとお留守番。

お兄ちゃんのしょうちゃんが風邪で、ママが病院に連れて行く間み~ちゃんをみてました。

きのうは家内一人が行ったんです。

今日も病院なので、今日は私が一人で行くつもりをしてました。

ところが、きのう帰ってきた家内が、み~ちゃんがいかに喜んで機嫌よく遊んだか話すんです。

「おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん!」と、「おばあちゃん」の連発で、二人でホントに楽しく遊んだと言うんです。

み~ちゃんは、「ママ」の「マ」の字も言わなかったと言うんです。

それを聞いて心配になった。

これまでの孫経験で、1歳過ぎたくらいからの「おばあちゃん、おじいちゃん格差」というか「おじいちゃん差別」というか、身にしみてます。

おばあちゃんでそれだけ喜んだということは、おじいちゃん一人だと・・・。

心配になってきた。

 

たとえば、ウチの初孫はなちゃんが2歳くらいの時、私と家内で散歩に連れて出た。

近所の家の「蝋梅」がきれいに咲いてたので、家内が抱き上げて見せてやった。

重いだろうと私が手を差し出して、「はなちゃん、おいで」と言ったら、はなちゃんは私に向かってさっと手を突き出して、「じ~ちゃん、いいの!」と言ったんです。

はじめ、どういう意味か分からなかった。

で、もういちど、「はなちゃん、おいで」と手を出したら、また、「じ~ちゃん、い~の!」と手を突き出したので、ははあ、これは拒否されてるんだと理解しました。

で、あきらめて手を引っ込めたら、はなちゃんは、「残念だったねえ、じいちゃん」と言いました。

 

傷ついて家に帰ったら、生まれたばかりのことちゃんがいて、家内がことちゃんを抱っこした。

するとはなちゃんは、「じ~ちゃん、あかちゃん、だっこ!」と言ったんです。

これほどあからさまな差別ってあるでしょうか。

 

まあ、そういう状況は何度も経験しました。

で、み~ちゃんも心配になった。

私の心配を見て取って、家内は、「おじいちゃんだけだと泣くかもしれんね。でも、病院は30分くらいだから、それくらい泣かれてもだいじょうぶでしょ。いや、今インフルエンザが流行ってるから混んでて1時間くらいかな。まあ、それくらいがんばれるわね。ひょっとすると、吸引治療とかしたら時間がかかって1時間半・・・2時間かな。う~ん、2時間ママ!ママって泣かれたらつらいわね~」などと脅しにかかる。

脅しに屈して、恥も外聞もなく、家内にいっしょに行ってほしいとお願いして、いっしょに行ってもらいました。

み~ちゃんは、「おばあちゃんもばあちゃん」とご機嫌であった。

 

しょうちゃんは、30分ほどで帰ってきました。

み~ちゃんが、折り紙をくるくる丸めて細い筒を作って、その先端に紙を丸めたのをくっつけた。

何にするのかと思ってたら、その筒をもって私に突き付けて、「お名前は?」と聞くんです。

ははあ、マイクのつもりかと思って、元気よく「若草鹿之助です!」と答えました。

すると、み~ちゃんは、「ちがうでしょ!」と言うんです。

そして、またマイクを突き付けて、「お名前は?」

「若草鹿之助です!」

「ちがうでしょ!お名前は?」

「若草鹿之助です!」

「ちがうでしょ!お名前は?」

 

そばで聞いていたしょうちゃんがぼそっと言いました。

「おじいちゃんでしょ」

 

そ、そ~か、私の名前は「おじいちゃん」でした。