若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

人違い

近所づきあいというのは、だいたい「奥さんづきあい」ですね。

この町内でも、奥さんが亡くなって旦那さんが後に残ると、突然付き合いがなくなってしまう。

「男性孤立」です。

ウチのすぐ近くのSさんも、何年か前に奥さんが亡くなって、そういう話を聞きました。

隣の方が、旦那さんが一人残って、時々娘さんがきてるようだが、娘さんなのか孫なのかもわからないと言ってました。

奥さんがいた時は、庭で洗濯を干しながらいろいろ話をしたのに、とのことでした。

私も、Sさんの奥さんは知ってました。

やさしそうな方でした。

旦那さんは知らなかった。

奥さんが亡くなってしばらくしてから、Sさん宅付近で時々見かける男性を、旦那さんだなと思うようになった。

まあ、思い込んでしまったんです。

会うと会釈してました。

向こうもニコニコと会釈を返した。

ある日、その男性が町内の別の家に入っていくのを見た時、Sさんはこの家の人と知り合いなのだと思った。

その後何度か、Sさんのご主人がその家に入っていくのを見て、よほど親しいんだなと思ってた。

ところが、きのう、Sさんの家からゴミ袋を持った男性が現われて、ゴミかごに入れてまた戻っていったのを見て、私がSさんだと思っていた人は別人だったとわかった。

なんの問題もない、長期にわたる人違いであったが、思い込みというのは恐ろしいもんだと思った。