録画したのを見ました。
この監督の作品では、『アメリカの夜』と『思春期』を見てます。
昔見たので中身はまったくおぼえてません。
悪い印象はないです。
それなのに、この映画を見るにあたって、小難しいおもしろくない映画を作る人じゃないかという警戒心を持ってしまった。
なぜそんな警戒心を持ったのか。
たぶん、「ヌーベルバーグを代表する監督の一人」と紹介してあったからだと思います。
「ヌーベルバーグ」って「新しい波」だったか、それくらいしか知らんのに。
で、見始めたんですが、ふつうの映画のようであった。
しかし、先入観を持ってしまってるので、どこかでおもしろくなくなるはずだ、どこかでややこしい話になるはずだと思いながら見ることになってしまった。
こんなヘンな見方をしたのは初めてです。
で、まだややこしくならないなあ、まだおもしろくなくならないなあと思いながら見続けて、結局最後までおもしろくなくならなかった。
早い話が、「おもしろい映画だった」と言えばすむんです。
ところがあまりに警戒しながら見てたので、感想は、「最後までおもしろくなくならなかった映画です」ということになってしまう。
困ったもんです。
「カネ返せ!」と言いたいけど、言えない。
ホントに先入観はよくない。
ナチス占領下のフランスで、劇場を守りぬこうとする舞台人たちの同志愛と、カトリーヌ・ドヌーブをめぐる三角関係が絡み合った物語だと思いました。
三角関係の方はわかりにくかったですが、よくできた映画だと思いました。