きのうの来客。
さとみちゃんとさとみちゃんのお母さんが来ました。
さとみちゃんは57歳の女性なんですが、彼女が新婚ほやほやの我が家に来た時セーラー服の中学生だったんで、私の前にすわってるのを見てもセーラー服を着ているような気がして頭がヘンになります。
家内との関係がよくわからない。
さとみちゃんは家内のことを「おねえちゃん」と呼んだ。
家内はさとみちゃんのお母さんのことを「おねえちゃん」と呼んだ。
さとみちゃんのお母さんは家内の母のことを「おねえちゃん」と呼んだ。
どういう関係なのかと思ってるうち、ウチの娘たちがさとみちゃんのことを「おねえちゃん」と呼んで子犬のようにじゃれついたりピアノを教えてもらったりするようになった。
おねえちゃんつながりというかおねえちゃんの連鎖というかおねえちゃんの知恵の輪というかわけわからんかった。
説明されたとは思うんですが、まともに聞いてないから何度聞いても忘れる。
で、きのうお二人が帰ってからあらためて家内に説明を求めた。
また忘れるといけないので書いておこう。
始まりは70年ほど前です。
さとみちゃんのお母さんが小学生だった。
学芸会で『マッチ売りの少女』をすることになってスカーフが必要になった。
戦後すぐのことで、モノがなかったかカネがなかったか両方ともなかったか、とにかく困った。
困ってたら、近所にきれいなスカーフ姿のおねえさんを見つけた。
それが新婚ほやほやの家内の母だった。
理由を話したら喜んでスカーフを貸してくれた。
それ以来「おねえちゃんおねえちゃん」としたうようになったのが以後70年四代にわたるおねえちゃんつながりの始まりなのであった。
スカーフが取り持つ縁のお二人はシルバーコーラスに連れ立って参加したりして初代おねえちゃんである家内の母が亡くなるまで親しく付き合ってた。
きのうはさとみちゃんの娘さんが結婚するというめでたい報告であった。
「おねえちゃん関係」はこれでもう忘れない。
と思います。