朝日新聞朝刊のコラムに哲学者の鷲田清一さんが読書について書いてます。
「優れた本は読むたびに違う顔つきをする。読むほうの関心も移りゆくから。頁が赤線だらけになって、同じ本を3冊買ったことが私にはある。」
私も若いころ本に線を引いたことがあります。
あとで読み返して、「なんでこんなしょーもないとこに線を引いたんだろうか?」と我ながら不思議になったことが何度かあって、それから線をひくのをやめました。
鷲田さんは、「しょーもないとこに引いちゃった」とは思わず「読むほうの関心も移りゆく」と居直って赤線を引きまくった。
赤線を引きまくって何が何だか分からなくなって2冊目を買って性懲りもなく引きまくってまた何が何だか分からなくなって3冊目を買った。
さすが哲学者、というか、私のほうがかしこいと思うんですが・・・。