若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

留守番犬ロボット

朝刊で、ソニーのロボット犬「アイボ」の新型が紹介されていた。

愛玩犬として人気の「アイボ」に、新しい機能が付け加わって実用的な「留守番犬」として売り出すと言うのだ。

最近、「ロボットも実用型の時代」というような記事を見かける。
「見て楽しむ」とか「遊び道具」程度ではだめだという誤った考え方だ。
見てるだけで楽しいようなロボットを作るのは難しいから、仕事でもさせようということになるのだ。

「楽しい」のは立派に「実用的」だ。

高校時代、古文で「更級日記」を習った。
関東で育った少女が、京に戻ってくる。
おばさんたちが歓迎してプレゼントをくれる。

「まめまめしきものはまさなかりなむ」
実用的なものではつまらないでしょう、といって物語をたくさんくれた。
すてきなおばさんだ。
この精神が大事だ。

自分の部屋で、その物語を読みふける時の喜びは、「后の位もなににかはせむ」
同感だ!と叫びたいが、男の私に言えるせりふではない。

とにかく、ソニーは実用ロボット犬を売り出した。
外出時に「留守番モード」にすると、頭部の赤外線センサーで侵入者の動きや音を捉え、静止画像や動画、音声を記録する。
その様子は、携帯電話で確認できる。
一般家庭向きで、194250円。

上級機「アイボ・ガーディアン」は、頭部のセンサーが高級な遠赤外線になっており(紀州備長炭使用)、侵入の気配を察知すると、「ワンワン」と吠える。354500円。

最上級機「アイボ・プレデターXG」は、「追跡機能、噛み付き機能」を備え、侵入者が逃げた場合、時速100キロで20時間追跡可能。(フル充電時)
超合金メンゲレナイトの歯で相手に噛み付き、「すっぽん機能」設定時は、噛み付いたら放さない。
250万円。

ソニーによると、軍用犬、警察犬、要人ボディガード用として需要を見込んでおり、すでに米軍や暴力団関係者などからの引き合いが殺到しているとのことである。

小泉首相は昨日、さっそく「アイボ・プレデターXG」10頭に警護されて記者会見を行った。
ご機嫌であった。

いやな質問をした記者に噛み付くようセットされているとの情報が流れ、記者団は緊張して質問した。

「武器禁輸原則からみて、米軍への販売は問題ではないでしょうか」
「ロボット犬は、かまワン!」