若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

朝から忙しい

朝の電車では、ドアのところで本を読む。
ところが、今朝は私の指定席が若い女性によって占拠されていたので、仕方なく座席の前に立った。
本をひろげる時、座っていた女子高生とふと目が合った。非常に険しい目で私をにらみつけた。おじさんが嫌いな年頃なのだろう。

と、若い女性が私の指定席を離れたので、そっちへ移った。
女子高生が急いで手招きすると、友達が二人やってきた。この駅から乗る二人を待っていたのに、私が前に立ったからむかついたのですね。

三人で楽しそうにしゃべりだした。
立っている二人は、昨日映画に行った。韓国映画だ。ヨン様は出ていなかったが、ヨン様ファンとおぼしきおばさんがたくさんいたそうだ。後ろのおばさんは面白い場面ではげらげら声を上げて笑った。はらはらする場面では、悲鳴を上げた。
「一人で来てるんやで。一人で来て大声出すんやで」
「信じられへん!」

本を読む。
ウイリストン・ウオーカー著、「キリスト教史・古代教会」
こういう、自分と関係ない本を読むのは楽しい。

紀元三世紀には、教会の礼拝に参加しているだけという、名前だけのキリスト教徒がたくさんいたそうだ。
いい話だ。
なんとなくクリスタル、じゃない、なんとなくクリスチャンだ。今も多いと思うが、非常に伝統ある人たちなのだ。

当時は、キリスト教は認められていなかったのに、軍人や官僚でもキリスト教信者が増えていた。皇帝を神とするローマ帝国にあって、そういう人たちの立場は微妙ではないか。
教会は、きわめて現実的に対処している。
たとえば、地方長官になって、ローマ式の異教徒の僧服を着た人でも、二年間謹慎すれば教会に戻ってよろしいというのだ。

柔軟だなあと思っていると、女子高生の話が盛り上がっている。
「アレ、むつかしいよなー」「手にかかるし」
古代キリスト教史から、頭の切り替えがむつかしかったが、じっくり聞いていると、検尿の話だった。
話はごく自然に「検便」にうつった。

「そのものズバリを持って行ったッて言う子がいる」
「うっそー!あれは、棒みたいなんで・・・」

小学校の背骨検査の話になった。
「アレも恥ずかしかったなー。お尻見えるし」
「私なんか、『下げすぎ!もうちょっと上げなさい』って言われた」
「あはは」

さて、次は、コンスタンティヌス大帝の「ミラノ勅令」までの、キリスト教の最後の戦いだ。