若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

親業

昨日は母の誕生日。
施設で祝ってもらう。

入居者代表でお祝いのあいさつをできる人がほとんどいなくなった。
職員さんが、頭のはげた好々爺という感じのNさんに、「一言誕生日のお祝いをお願いします」

「イヤイヤ、ワシなんか・・・」と一応辞退するところが立派なもんです。
さすが、自治会会長などを長年つとめただけあって、そのあたりの呼吸は慣れたものだ。

もう一度すすめられて、それでは、諸先輩方ご列席のところ、はなはだ僭越ではございますが、ご指名でございますので、という感じでごあいさつ。

「え〜、今日は、幸か不幸か皆さんお集まりいただきまして・・・」

祝辞か弔辞かわからんが、まあ、あいさつの型にはなっている。
「型」は大事ですよ。

午後、近所のスーパーに行く。
家内が買い物している間、おもちゃ売り場へ直行。
女の子に人気のゲーム機「おしゃれ魔女ラブ&ベリー」は、残念ながら誰も遊んでおらず、画面では、ラブかベリーか知らんが、空しく声を張り上げていた。

いろんなおもちゃがある。
小学校時代の福原愛選手と対戦できる卓球ゲームがあった。
福原選手サイン入りラケットもついていて、テレビにつなぐだけで遊べるのだが、6500円は高いと思ってやめた。

テレビゲームの横に、古典的あかちゃん人形を見つけた。
「ぽぽちゃん」という。

しかし、時代は進んでいると感心した。
箱に、「親業促進ホルモン」と書いてある。

信州大学医学部教授監修である。

人間は、赤ちゃんを見るとかわいがり保護したくなる。
だから、あかちゃん人形を与えると、将来親になったときの準備ができる。

ただし、そこらに売ってる「アニメ顔」の人形ではダメだ。
ぽぽちゃんは、「日本のあかちゃんの顔」である。

大きさも、「おとな:あかちゃん」に合わせると、2、3歳児には28センチがちょうど「あかちゃんサイズ」である。
あくまでも科学的である。

新製品のぽぽちゃんは泣くこともできるので、親業促進ホルモンの分泌をいっそう促す。
「親業促進ホルモン」は「プロラクチン」という。
これで親になれるなららくちんである。

若草鹿之助商店お人形事業部では、じいちゃんばあちゃん人形を売り出す。
これで、おじいちゃんごっこやおばあちゃんごっこをした子供は、介護ホルモンの分泌を促されて、将来介護に励んでくれる。