8月にヤマハの発表会がある。
ベンチャーズの「ワイプアウト」と、クリーデンス・クリアウオーター・リバイバル(書いてみて、あらためて、長いバンド名やなあと思いました)の「雨を見たかい」をやる。
「ワイプアウト」は、派手なドラムソロがあるので、ドラムのIさんがやりたかった曲だ。Iさんも、この日記を読んでいる。
先日メールで、「絵を描いたり、料理をしたりする暇があったら、ギターの練習をしろ」と言ってきた。
何をしようと、こっちの勝手、大きなお世話だ!とタンカを切れるようなウデじゃないのがつらいところです。
「雨を見たかい」は、ご存じY森さんが歌う。
「雨を見たかい」は、ヤマハの発表会でこれまでに二度聞いた。
一度は、地獄の狂獣K原君が、のたうち絶叫した。
もう一度は、岸和田の帝王、西方極楽浄土に迷い込んで途方にくれる閻魔様という風貌のUさんが歌った。Uさんは、どう見ても演歌の人で、「花と龍」「会津の小鉄」なんかを歌ってるのが似合うのだが、ロックを歌う。
Uさんは、名曲「ホテルカリフォルニア」で衝撃のデビューを果たし、狂牛丑之助君、狂獣K原君、珍青年どて君、泣く子も笑い、笑う子は黙り、寝た子を起こすY森さん達が切り開いてきた、ヤマハ男性ボーカルの歴史に、その名を刻むことになった。
完全な、カタカナロックである。
カタカナでおぼえたな、とすぐわかるが、時々漢字かなまじりになる。
「Hotel California」が、「ホテルキャアリフォーニャア」ならまだしも、「掘ってる!キャアリフォー、にゃあ!」になる。「にゃあ」は、身の毛もよだつ化け猫風発声。
Uさんが、「掘ってる!キャアリフォー、にゃあ!」と歌うと、原曲のノスタルジックなムードは消えうせ、ゴールドラッシュのカリフォルニアに出稼ぎに来た日本人炭鉱夫という感じになる。
何の話か。
Y森さんの「雨を見たかい」です。
この曲は、アコースティックギターの、印象的なフレーズ、「ジャカジャ〜ン!」で始まる。これをY森さんがやる。
出だしの何小節かは、アコースティックギター一本である。
かっこいいですよ。
きまればネ。
Y森さんは、出だしでこけるのが得意だ。まあ、一度は許される。
二度、三度はごあいきょう。
五回ひきそこなったところで、私が、「えーかげんにせー!」と言って、ぱっしーんと張り飛ばそう。
何の話か。