今日もベーグルを作った。
9月に、料理教室でベーグルの作り方を習って以来、週一度以上は作っている。
ベーグルというものを、料理教室ではじめて知った。
パンである。
パンなのに、なぜベーグルというのかは、知りません。
週一度は作らないと、精神的に落ち着かない。
ちょっとおかしいと思うが、落ち着かないのだからしかたがない。
料理教室で最初に習ったのはハンバーグだ。
ハンバーグが作れるようになったうれしさのあまり、習った次の日に家ですぐ作った。
家内や娘たちが、おいしいおいしいというので、うれしさのあまり、二日おきにハンバーグを作って、五回目に、もういいといわれた。
ハンバーグ禁止令である。
今のところ、ベーグル禁止令は出ていない。
ベーグルは、いろいろ変種を作ることができるからかもしれない。
オレンジを入れたり、ブルーベリーを入れたり、オニオン、ガーリック、イチジクなど、何を入れてもいいようだ。
基本は、小麦粉と水である。
それを、こねるだけである。
それで、パンが出来上がるというのが、私にとっては新鮮である。
レシピに、「こねる」と書いてあるのも新鮮である。
これまでの人生で、何かをこねた記憶がない。
駄々をこねた記憶はない。
父や母に確かめようもない。
駄々はこねてはいけない。
レシピには、小麦粉に水を加えてこねなさいと書いてある。
生まれて初めて、自発的にこねるというのがうれしい。
ベーグルは、なんか、変身した!という感じがする。
ひき肉でハンバーグ、というのは、変身した感じがしない。
魔法を使ったという気がする。
私が魔法を使ったのか、イースト菌が使ったのか、オーブンが使ったのかわからんが、まあ、どの段階かで魔法が使われて、小麦粉と水でベーグルができるように思う。
今、私にとって一番うれしいことは、「ベーグルを作れ」といわれることだといってもいいだろう。
いっくらでも作ります。