このところ、寒いくらいですね。
昨日はギターのレッスン。
風が強くて、寒かった。
ヤマハの受付の青年社員は、今時の若者風で、ほのぼのした感じだ。
半年ほど前、いつもより早めに着いて、レッスンが始まるまでその若者としばらく話した。
先生のレッスンは、熱が入るとずれ込むことがある。
レッスンを終えた先生が受付に現れるまで、よく彼と話す。
その時は、置いてあるパンフレットを見ながら、色々話を聞いた。
まず、ヤマハのエレクトーンについて聞いた。
何だか忘れたが、興味深い話が聞けた。
時間になっても、まだ先生は現れない。
で、ヤマハの防音室について聞いた。
防音室にする気はないけど、色々聞いた。
まだ先生は現れない。
かなり長引いている。
次に、ヤマハのアコースティックギターについて聞いた。
買う気はないけどいろいろ聞いた。
まだ先生は現れない。
相当長引いている。
次に、エレキギターについて聞いた。
ヤマハのエレキギターには全然興味がないけど、先生が現れるまで聞こう。
若者は、ヤマハのエレキギターについて説明をしようとして、「あっ!」と声を上げた。
「わ、若草さんは、エレキギタークラスでしたよね」
「うん。(今さら何を言うか)」
「・・・今日、先生、お休みなんです」
「・・・聞いてないけど」
「・・・ボ、ボク、連絡しませんでした?」
その場にいたサックス科の若い女性がくすくす笑った。
彼女も私同様ベテランで、ただ私と違って、サックスは非常にうまい。
若者を見て、「えらいことですね〜」とニヤニヤしてた。
まあ、このように、ほのぼのする若者である。
昨日も教室に着いて、彼と話していたら、そのサックス科の女性が現れた。
「今晩は!」と元気よく声をかけた彼女を見て、若者は、「えっ!」と声を上げた。
「きょ、今日、先生お休みなんですけど・・・」
「聞いてない」
「あ・・・ボ、ボク、連絡しませんでした?」
私は、ニヤニヤもせず、何も言わなかった。
なんだか、カタキをとったような気がした。
彼女が帰って、いわゆる気まずい沈黙を破る必要がある状況であった。
「このところ、寒いねえ」
「・・・あ、そ、そうですね。・・・いかにも五月らしい気候ですね・・・」
このように、ほのぼのする若者である。