「ふつう」というのは、難しい。
今回のヤマハの発表会で、全盲のドラマーKさんと、ベンチャーズの「ワイプアウト」をやる。
一昨日、二回目の音合わせをした。
一回目は、私は、いささかビビッておりました。
「全盲のドラマー」ということで、オニのようにたたきまくる人かもしれないと心配してた。
が、ふつうの「アマチュアドラマー」という感じの人だったので安心した。
私は、全盲のドラマーというのは、これまで知らなかった。
デッサン教室の先生が、学生時代からドラムをやってて、今もバンドでたたいている。
その先生も、全盲のドラマーは知らないという。
非常に珍しい存在ではなかろうかと思って、Kさんに聞いてみた。
「キーボードやギターで盲目の人は知ってますが、ドラムは珍しいですよね?」
Kさんは、一瞬返事に詰まったようだった。
「・・・いや・・・ボクの周囲では、ふつうですけどね。キーボード、ギター、ドラム・・・みんな全盲ですけど・・・」
なるほどね。
ベースのK君、ギターのT青年を交えて、順調に音合わせ終了。
いつものバンドだと、ベースのK君、ドラムのIさん、ボーカルのY森さんと、ヘンなのが三人いて、まともなのは私とT青年だけだから、音合わせも大変なのである。
バンドの柱といえるドラムとベースと、バンドの顔といえるボーカルがヘンなので、いくらギター二人がまともでも、ヘンな方に引きずられてしまう。
さて、31日は、そのY森さんと、Iさんたちとのバンドの音合わせである。
このクソ暑いのに。