若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

銀紙

久しぶりに、料理教室に行きました。

ピザを作る。
一度、ピザを作ってみたかった。
作りたければ勝手に作ればいいんですが、習わないとできないという、悲しい習性である。

私より少し年上と思える男性と二人でした。
男性といっしょというのは好きじゃないです。

女性がいいというのじゃなくて、先生に対して、ぞんざいな口をきく男が多いんです。

今日のおじさんも、「こんな温度計、スーパーに売ってるんか?」というような言い方をする。

気分悪い。

レシピを読みながら、おじさんは先生に質問。

「トッピングていうたら・・・つつむんやな?」
「いえ、上に乗せる感じですかね。つつむのは、ラッピングですね」

粉をこねながら、おじさんは、市販の冷凍ピザをけなした。

「あんなもん、食われへんで」

私は、そうは思いません。

「べつに、悪くないんじゃないですか」
「いや、食われへん。あの、ピザ、包んであるやつ、あの、ほれ、銀紙みたいな」

アルミホイルですね。

「あの、銀紙みたいなやつが、ピザにひっつくやろ。冷凍やからな。銀紙みたいなやつで包んであるやん。あれが、ひっつくやろ。あれは、あかんわ」
「銀紙、食べるんですか」
「いや、食べへんけどな」
「そしたら、味と関係ないでしょ」
「いやあ、冷凍ピザは、食われへんで」

徹底的に攻撃する。

生地を成形する。
先生が、周囲を土手のように盛り上げるよう指示すると、おじさんは、素っ頓狂な声をあげた。

「え〜!そんなピザ、見たことないなあ」
「盛り上げてるのもありますよ」
「いやあ、見たことない!」
「銀紙に、気を取られてるからでしょ」
「そうかなあ」

そんなおじさんのも私のも、ちゃんと仕上がりました。
私たちのテーブルの隣では、インド人男性が一人、おせち料理に挑戦してました。