若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

隠居届

十年前から、若草鹿之助として「鹿せんべい飛ばし大会」当日、若草山野外特設ステージで「鹿せんべいツイスト」を歌ってきました。

野外特設ステージというのは、ロックコンサートで見るようなパイプを組み上げたものを想像していただいてはいけませんよ。
ある時は軽四輪の荷台であったり、ある時は地べたに毛布あるいはベニヤ板、ある時は手作り感あふれる木造舞台、それが古くなって床がぶよぶよ抜けそうでハラハラしながらツイストを踊ったのも楽しい思い出です。

非常に楽しい思いをさせてもらいましたが、トシのせいかしんどくなってきたので、野外特設ステージからは隠居させてもらうことにしました。
「引退」といいたいとこですが、「引退」というのはちょっと気が引けるんです。

かなり昔の話ですが、忘れ去られたような歌手が「引退」を発表したことがあります。
それを報じる芸能ニュースで、「こんなの、引退っていうんですか?廃業じゃないですか」といわれてたんです。

で、私なんかが「引退」というと怒られそうな気がするんで「隠居」にしました。
「廃業」というのも、私は別に「業」としてやってたわけではないんで不適当のように思います。

若草山観光振興会の会長に、来年からは若草山で歌うのは遠慮したいと伝えたところ、大変驚いて、それは困ります、「鹿せんべい飛ばし大会」は鹿之助さんで持っていたようなもの、隠居なんて絶対認められませんと強く慰留されるかと思いのほか、待っていました!と言わんばかりの喜び方で、そーですかそーですか、それではお元気でさようなら、またの逢う日を楽しみにという感じで非常にニコヤカにご陽気にあっさりと片付いたのでほっとしたと言えばほっとしたし物足りないと言えば物足りない気がするのであった。

正直、十年前には、「人前でこんなあほなことするのはいくらなんでも60才までやろうなあ」と思ってました。
それが・・・(-_-;)

少数ながら物好きな人、じゃなかった応援して下さる方もあって感謝しつつもあきれるほかないのであった。

まあ、十年一区切り、「鹿せんべい飛ばし大会」のさらなる発展を祈りつつ、自慢のステージ衣装、エバラ焼肉のたれ黄金風ジャケットを脱ぐ鹿之助であった。

脱いだと思ったら、「鹿之助オン・ステージ」を泣いて嫌がってた家内が喜び勇んで捨てに行きよりました。
早ッ!