料理教室も三年目です。
そろそろ卒業しようと思います。
料理というのをまったくしたことがなかったので、仕事をやめたら料理教室に行きたいと思ってました。
インターネットでいろんな教室を調べて、今の教室に決めたのは、先生が美人ぞろいだからというような不純な動機からではございません。
近かったからです。
通いだしてすぐ、ウチの奥さんはエライ!と思いました。
いや、ウチの奥さんだけじゃなく、どこの奥さんもエライ。
というのが、習った料理を作ろうとするでしょ。
まず材料を買わなくてはならない。
それが順序というもんです。
ところが、世の奥さんは、冷蔵庫にあるもので料理を作る。
これはエライと思いました。
それから、たとえばハンバーグを習うとき、ハンバーグだけ作るわけじゃありません。
サラダとか味噌汁もいっしょに作る。
ハンバーグの準備をしながら、サラダも用意して、その間に味噌汁とごはん、という実にややこしい作業です。
多品種少量生産という先進的作業。
これは精神的負担が大きいです。
で、家で作るときは同時進行はしません。
ハンバーグを完成させてから、サラダにかかり、それが出来上がってから味噌汁にうつり、味噌汁の仕上がりを確認後ごはんにとりかかるので、教室の倍の時間がかかりますね。
家庭料理というのはなかなか大変なことをやってるのだなと感心しました。
数字の扱いにも困りますね。
「ニンジンを5センチに切ってください」
5センチ?
難しい。
「大匙二分の一入れて下さい」
二分の一?
これも難しい。
先生に提案したことがあります。
「定規付きまな板」
「メモリ付き大匙小匙」
先生は鼻で笑って、「男性の発想ですね。女性はそんなもん使いませんよ」
初めて家でハンバーグを作ったとき、ミンチ肉は冷蔵庫にありました。
ただ、レシピは300グラムだったけど、家にあったのは315グラムでした。
15グラム残して家内に怒られました。
「どうして15グラム残すの?」
どうしてと言われても・・・。
料理になれるとこまで行きませんが、家庭料理、パン、デザート、作れと言われれば一応できるようにはなりました。
家で料理をするようになって、家内や娘たちの私を見る目が変わりましたね。
それまで、「パパ」と呼ばれてたんですが、「シェフ」と呼ばれるようになったんです。
「シェフ!二階の雨戸閉めてきて!」
「シェフ!ゴミ出してきて!」
気分いいです。(^_^)/