ヤマハでお世話になったＳ先生から、Ｙ森さんが亡くなったという知らせがあった。
私はヤマハで20年ほどエレキギターを習ってました。
そのうち10年ほどＹ森さんといっしょでした。
私のギター、Ｙ森さんのボーカルというコンビは、「ヤマハ最強のコンビ」と言われたり、「最悪のコンビ」と言われたり、「最低のコンビ」と言われたり、まあ、なんと言われても仕方のないコンビであった。
二人でＳ先生を悩ませ続けたのでした。
Ｙ森さんのことはこの日記でも何度もネタにしました。
読んで、「ホントにこんな人いるんですか」と聞く人もいました。
いたんです。
ご本人もこの日記を愛読してくれてて、ネタになるたびに「勘弁して〜や〜」と内心の立腹を抑えて笑ってました。
声は良くて、音程もいいんですがリズムに難があった。
歌い出しがうまくいかない。
最初の出だしとか、間奏のあととか、大変であった。
せめて日本語で歌えばいいのに「わしにもこだわりがある」とか言って、英語で歌うので余計大変なのであった。
発表会のたびに盛大にこけて打ちひしがれる姿を何度も見たもんです。
私もよく打ちひしがれましたが、私の方がましでした。
と思います。
私がやめる一年ほど前から体調不良を訴えてました。
入院もして、本人が冗談のように「わしもあと2、3年や」と笑ってたんですが。
この11月23日の発表会目指して練習に励んでたのに、2週連続で休んだので電話をしたら亡くなってたそうです。
先生に、「せめて今度の発表会で最後に盛大にこけてからだったら、心残りがなかったでしょうね」と言ったら、「いや、春の発表会で特別盛大にこけはりましたから、心残りはないでしょう」とのことであった。
それを聞いて私も安心しました。
