「夜中の小人さん症候群」という病気を知ってる人は少ないと思います。
私が発明した病気です。
というか、私がかかってる病気です。
慢性です。
西洋のおとぎ話で「小人の靴屋さん」というのがあります。
貧しい靴屋さんの仕事場に夜中に小人さんたちが現れて靴を作ってくれる話です。
二十数年前、油絵を再開すると同時に「夜中の小人さん症候群」に襲われました。
絵を描いてますよね。
うまくいきませんよね。
あきらめて寝ますよね。
そのときです。
「夜中に小人さんが現れて続きを描いてくれて、朝起きたらびっくり仰天、すばらしい傑作に!」
こういう妄想に襲われるようになったんです。
きのうの夜、次女の絵を描き始めました。
うまくいきません。
似ないんです。
だいぶがんばったんですが、あきらめて寝ることにしました。
二階に上がったら、後から家内が上がってきて、「今度の絵、よく似てるね」と言ったんです。
え!
小人さん、早!
もう描きなおしてくれたのか?
転げ落ちんばかりの勢いで駆け下りて絵を見ました。
なおってなかった。
家内に文句を言いました。
「どこが似てる?」
「ほっぺた」
「ほ、ほ、ほ、ほっぺた!?ほっぺたなんか似ててもしかたない!」
「あの子のほっぺたの感じがよく出てるわよ」
「ほっぺたなんか似るも似ないもない!」
「ほっぺたも大事よ」
「ほっぺたなんかどうでもいい!」
「ほっぺただって・・・」
激しいほっぺた論争が続くのであった。
そして、今朝起きてびっくり、私たちの言い争いを天井裏で聞いていた小人さんたちが夜中に私の絵を・・・というようなことはなかったです。(-_-;)
↓小人さんたちの力を借りず、自力でなんとかやってみます。