競馬のことは知りません。
新聞の見出しになる馬の名前くらいは知ってます。
家内はそれも知らないと思います。
家内の話。
きのう、家内の母が入居してる要介護老人施設に行ったら、テレビで競馬をやってた。
入居者で競馬の好きな人がいるので、いつも競馬だそうです。
施設のスタッフたちと競馬の話になった。
家内が、ふと教師時代の教え子F君のことを思い出した。
だいぶまえ、F君の年賀状に、「共同馬主になりました」と書いてあったのを思い出したんです。
家内が、「ステイゴールドという馬でした」と言ったら、みなさんが、「え〜〜〜っ!」と驚いた。
「ステイゴールド!すごい馬じゃないですか!」
「そうなんですか」
「ステイゴールドは誰でも知ってますよ」
「知りませんけど。同姓同名の馬じゃないですか」
「同姓って・・・。馬の名前に同じのはないんです。ステイゴールド!それはすごい!」
すごいすごいの連発であった。
帰ってきて、知ってるかと聞かれたけど、知りません。
競馬にまったく関心のない家内が、年賀状に書いてあった馬の名前なんかおぼえてるはずがない。
なにかのまちがいである。
家内は、まちがいないと言って、年賀状を調べた。
家内は、写真入りとかの年賀状を保存してるんです。
ありました!
まちがいなし!
ステイゴールド!
1999年の年賀状で、F君がステイゴールドの前でにっこり笑ってる。
「これがステイゴールドです。有馬記念で3着になりました」と書いてある。
有馬記念で3着ならすごい!と、競馬に関心のない私でも思いましたが、家内にはなんのことかわからない。
で、ネットで調べて、「獲得賞金7億6千万!」と報告したら、「それはすごい!」と納得しました。
「F君、すごいわね。7億6千万!」
「独り占めじゃないよ。共同馬主やからね。それに費用もかかるし」
「費用って、ニンジンくらいでしょ」
「...」
家内がしみじみと言いました。
「どうしてこんな名前おぼえてたのか、私の脳に聞きたい」
マネするな!
そのフレーズは私のキメ技ですよ。