DVDを買って見ました。
家内が『愛と喝采の日々』を見て、「シャーリー・マクレーンとアン・バンクロフトがいい」というので、ほかにないかとアマゾンで探したんです。
そしたら、『愛と喝采の日々』の続編の『夕べの星』という映画が紹介されてるじゃありませんか。見た人の評を読んだら、『愛と喝采の日々』があまりに素晴らしかったから、その続編ということで心配したけど『夕べの星』も素晴らしいと書いてあった。
で、買いました。
『愛と喝采の日々』は、バレエ団の良きライバルであったシャーリー・マクレーンとアン・バンクロフトの物語です。
バレエをあきらめたシャーリー・マクレーンと今やアメリカを代表するバレリーナとして脚光を浴びるアン・バンクロフト。
そして、母の夢を託されたシャーリー・マクレーンの娘がバレリーナとしてデビューしてアン・バンクロフトから主役の座を奪うという劇的な話です。
『夕べの星』は、それから30年ほど後の物語で、なんとシャーリー・マクレーンの娘は死んでしまって、残された3人の子をシャーリー・マクレーンが育ててるんです。
非常に下品でガタガタした感じで始まった。
ドラッグ、セックス、世代間断絶、心理療法士など、「これがアメリカ社会が抱える諸問題でございます」という感じでぞろぞろ出てくる。
『愛と喝采の日々』とのつながりがわからんなあと思いつつ見てたんですが、シャーリー・マクレーンが孫娘と二人で暮らしてるところを見ると夫も死んでしまったみたい。
孫娘の男関係を心配するシャーリー・マクレーンの男出入りも激しくて、元将軍や元宇宙飛行士とも関係があったというんです。娘と夫に先立たれてしまったさびしさをまぎらすためとはいえ、ちょっとどうかと思いました。
それにしても『愛と喝采の日々』とつながらないなあとイライラしてたんですが、途中でつながるとかつながらないとかの前にこの映画自体がお粗末な出来だと思いました。
で、家内に「おもしろくないな」と言ったら、きっぱりと「おもしろくない!」と言うので見るのをやめました。
なんかすっきりしなくて、ネットで調べました。
皆さん『夕べの星』は『愛と喝采の日々』の続編としてよくできた映画だとほめてる。
う~ん、そうかなあ・・・とあっちこっち見てるうちに「アッ!」と声を上げてしまった。
『夕べの星』は『愛と喝采の日々』の続編ではなくて『愛と追憶の日々』と言う映画の続編だった!
なんじゃそれは!
1977年『愛と喝采の日々』、1983年『愛と追憶の日々』、1996年『夕べの星』。
『愛と追憶の日々』はアカデミー賞の作品賞や主演女優賞に輝いた作品です。
知らんかった。
まあ、カンチガイした私が悪い。
アメリカが悪いとは言えない。
トランプさんのせいじゃない。
これは日本が悪い。
『愛と追憶の日々』と言う題名をつけた日本が悪い。
悪いというか憎い。
原題は全然ちがうんですよ。
全然ちがうのに『愛と喝采の日々』『愛と追憶の日々』はひどいと思います。
「特殊詐欺」の一種でかなり高級な詐欺だと思います。
ひっかかった私もかなり高級なひっかかりかただと思うとちょっとはなぐさめになる。