今日は病院。
いつものことながら駐車場は40分待ち、診察はいつもより待たされて予約時間の2時間後でした。
待つ方も大変ですが先生も大変ですよ。
なんとかしなければ。
待合所でくたびれました。
診察室から二人連れが出てきた。
80歳くらいの男性とその娘さんみたいです。
男性がいすにすわり、その前に娘さんがしゃがむ。
「おとうさん、膵臓の数値はよくなってたよ。20ほどよくなってるわ。ね、がんばろうね」
やさしく言い聞かせるような感じです。
「・・・う~ん・・・むくみがなあ・・・」
「むくみはお酒って。やめよね。おとうさん、お酒やめてね。先生、さらっと言いはったよ。むくみはお酒ですって。先生、お見通しやよ。おとうさん、お酒やめよね」
「・・・うん・・・」
「うんじゃないでしょ。おとうさん!こっち見て!おとうさん!何で横向いてるの。こっち見て。だからしゃがんでるのよ。顔がちゃんと見えるように。おとうさん、こっち見て。ね、お酒やめてね。お酒飲んでたら苦しんで死なんならんよ。お酒飲んで楽には死なれへんよ」
「・・・まあ・・・ちょっとは・・・」
「あかんあかん。そのちょっとくらいがあかんのよ。ね、おとうさん、お酒やめよね。おとうさん!こっち見て!」
こんなやさしい娘を持ったおとうさんが幸せというべきか、こんな聞き分けのない父親を持った娘さんが気の毒と言うべきか、ウチの娘はこんなにやさしく言ってくれるだろうかとか、いろいろ思いつつしみじみ盗み聞ぎしてたのであった。