若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

西部劇『さらばバルデス』

録画してあった映画を見ました。

チャールズ・ブロンソン主演の西部劇です。

チャールズ・ブロンソンは荒野の一軒家に住んで野生の馬を捕まえて調教して売ってる。

そこへ馬に乗った高校生くらいの男の子がやってくる。

仕事を探しているというその子を置いてやって調教を教えてやる。

野生の馬の群れの映像はなかなか美しいし、投げ縄で捕まえるシーンは迫力あるし調教の様子も「お仕事系ドキュメンタリー」という感じで面白い。

いい映画になりそうなんですが、例によって前後つながらないし意味不明場面もあるし、結局わけわからん映画になってしまっていて残念でした。

 

ブロンソンが登場するといきなりかっとなって暴力をふるうので、この男は「突発的暴力症」という病気でそれがテーマなのかと思うけど暴力場面は少ない。

ブロンソンはインディアンと関係があって、悩みごとがあるとインディアンの集落に行くという設定です。

で、今回はなんの悩みかわからんけどインディアンの集落に行ってテントにこもる。

外から見るとひとり用としか思えない小さなテントです。

ところが中に入ると十人は楽に輪になってすわれるほどの広さです。

外見と中がちがうという映画でよくあるパターンです。

一見一人用、中は十人用テントでブロンソンは何が気に入らんのかむつかしい顔してすわってる。

そこへインディアン美人が入ってくる。

意味ありげににブロンソンを見つめるけどブロンソン無視。

そこで場面が変わる。

で、しばらくしてまたテント内の場面になるとインディアン美人は毛布にくるまって寝そべってる。

ブロンソンは相変わらず苦虫を噛み潰したような顔をしてる。

インディアン美人は黙って上半身の毛布をそっとまくり上げる。

すると、なんたることかおっぱいである。

ブロンソン、おっぱいも無視。

おっぱいを無視されたインディアン美人はさすがにむっとした表情でテントを出ていく。

何なんですかこれ?

この二人の関係は?

インディアン美人の登場場面はここだけです。

監督のお客様サービスでおっぱいを見せに現れただけなのか。

もう一つわけのわからんのは子馬です。

荒野で生まれたばかりの子馬をブロンソンが育てるんです。

ブロンソンが留守の時、男の子が子馬を家に入れてやる。

馬を家に入れていいのかな、ブロンソンに怒られるんじゃないかなと思ってたら、男の子がなにかに気付いてハッとしたように子馬を奥の部屋に入れる。

この小さな家に「奥の部屋」があるのが不思議なんですが男の子はドアを開けて子馬を奥の部屋に隠す。

誰かがやってくるのかと思ってたら、その場面はそれで終わっておしまい。

子馬を奥の部屋に入れてあとはなんにもない。

その件はおしまい。

この子馬も何か重要な役じゃないかと思ったんですが、悪い牧場主に殺される。

殺されて家の前に転がってるんですが、どう見てもぬいぐるみなんです。

本物の子馬をじっとさせとくのはむつかしいのはわかりますが、もうちょっとましなぬいぐるみを使ってほしい。

で、どういうわけか、子馬を殺されたら次は野生の馬のリーダー馬を殺されることになって、ブロンソンと悪い牧場一味の銃撃戦になる。

激しく撃ち合ってブロンソンが二人殺して去っていくのを悪い牧場主がしみじみと見送る。

わけの分からん映画でしたが、1時間半だからまあいいか。

というか、この映画、監督が撮影したのを会社が適当にちょん切ってしまったんで1時間半のわけのわからん映画になったのではなかろうか。