美術予備校で『祈りの聖母』模写の続き。
先生が「今日は、手の三層目いきましょう」と言われました。
いよいよ完成段階か、と思うのは素人の浅はかさです。
あまいです。
先生は続いて「手を仕上げるつもりでやりましょう」と言われました。
仕上げるんじゃないんです。
そういう心構えで全力投球を求められる。
よっしゃ!
しかし、両方の手ということはないな、片方だなと思いました。
ところが先生は、「今日は向かって右の手の小指をやりましょう」と言われたのでカックンとなった。
小指1本3時間。
で、やった結果、時間足りない。
描けば描くほどちがいが見えてくる。
先生が「今日のところはその辺で」と言われて終了。
模写をしていつも思うことは「この人たち、これを描いたのかな。偶然こうなったんじゃないか」ということです。
ふつうの人間には描けませんよ。
新人中年女性が鉛筆デッサンを見てもらってました。
立方体を描いてます。
先生に、「じゃあ、これは完成ということで」と言われて、「いや、この影の部分が・・・」ともう少し描きたいみたいです。
こういう人は珍しい。
なかなか完成と言ってもらえなくて落ち込む人は多いですが。
先生に「これでいいです」と言われて少々不足そうでした。
こういう人が見込みあるのかどうかは知りません。