1970年のフランス映画アランドロン主演。
これほどわけのわからん映画も珍しい。
見終わって、なんのことかさっぱりわかりません。
原題は「赤い輪」だそうで、仏陀の言葉というところからしてわけわからん。
アランドロンの出てくる話と相手役の出てくる話がかわりばんこで進んでいくのでわかりにくい。
名前がカタカナなのでわかりにくいうえ顔もカタカナなのでよけいにわかりにくい。
画面が暗いのでますますわかりにくい。
最初に車でぶっ飛ばす男たちが出て、「信号なんか無視しろ!」と猛スピードで突っ走るのでヤクザだと思ったら警察なんです。
凶悪犯風の男を初老の刑事が一人で列車で護送するというのもわけわからん。
列車の個室に入って男が上の段のベッドで下で刑事が寝る。
男は片手手錠で柱に固定されるんですが、刑事を絞め殺すくらいはできそうだなと思ってたら、なんと服のポケットから針金を出してあっけなく手錠を外してしまう。
これは絞め殺すなと思ったんですが、男は走ってる列車の窓から飛び出す。
刑事が救援部隊を呼ぶと即座に警察のバスが10台ほど到着して100人か200人の警官が一列横隊で山狩りを始める。
警察犬で追いかけるけど男が川を渡ったので警察犬があきらめておしまいという古典的追跡劇でした。
この、逃げられた初老の刑事が、怒られもせず謝りもせず平気で指揮をとり続けてるのもわけわからん。
さてお話変わって、刑務所を出所することになったアランドロンの独房に怪しい男が入ってきて、出所したら宝石泥棒をするようすすめるので、この男はヤクザなんだろうと思ったら、なんと、刑務所の所長なんです。
アランドロンと警察犬を振り切った男がどういう関係なのかと思ってたら何の関係もなく、まったくの偶然で出会ってしまう。
これが「赤い輪の中の出会い」みたいです。
次々に赤い輪の中の出会いがあってお話はどんどんかわりばんこに進んでいく。
場面場面は意味ありげなんですが、「それは聞かないでください」「そこはお察しください」という主義の監督みたいで、わけのわからんまま最後まで付き合わされて放り出されたという感じでした。
映画に出てくるフランス警察を見るといつも思うんですが、恐ろしい組織ですね。
にらまれたら終わり。
私にはわけワカメの映画でしたが、ネットでの評を見るとこの映画は「男のなんとか」を描いた映画のようです。