トランプ大統領の「コロナ消毒注射発言」が話題になってるというか笑いになってるというか笑い事じゃないというか、もう知らんわ!という感じです。
小学生レベルと言えば小学生に怒られますよ。
吉本新喜劇レベルというのが妥当である。
映像を見ても発言内容の文を読んでもしみじみします。
珍しいのはトランプさんが「消毒剤を注射するのもいいんじゃない?」とか言いながら演壇の下にすわってる熟年女性をチラチラ見るんです。
いつも記者席に向かってガンガンしゃべりまくるのに、何度もチラチラ見てた。
その女性は一見トランプ政権らしくない。
ギラギラちゃらちゃらしてない。
いいとこの奥さんという感じ。
ネットで調べたら、この人はデボラ・バークスさん、「コロナウイルス担当補佐官」みたいな役割の女性で、1956年生まれ、両親、兄弟そろって科学者です。
エイズウイルスの専門家だった彼女は、オバマ政権の時に「衛生担当補佐官」みたいな立場についた。
自分の両親と夫と娘家族の四世代同居だそうです。
見た感じ知的で温厚そうで「全米母性愛育会会長」とか「マサチューセッツ白鳩友の会会長」が似合う雰囲気です。
トランプさんがこの人をチラチラ見る。
大統領にチラチラ見られたバークスさんはなんとも言えん表情、あえて言えば弥勒菩薩的表情を浮かべて「大統領、私を見ないで!」と訴えているようであった。
こういう感じをどこかで見たと思いました。
ヤマハの発表会です。
ボーカル科の青年A君が歌の途中で歌詞を忘れてしまった。
顔をひきつらせたA君が何をしたか。
前の人が譜面台に置き忘れて行った歌詞カードを何度も何度もチラチラ見たんです。
前の人の歌詞カードですよ。
見られた歌詞カードも困ったと思います。
「私を見るな!私を見てどーする?」
それを思い出しました。
それにしても、バークスさんの表情をず~っとアップで撮影してたカメラマンがいるんですね。
えらい!
表彰状ものです。
「お!トランプさんがとんでもないことをしゃべりだした!さあ、実務責任者の反応や如何に!?」
とっさにカメラをトランプさんから切り替えた。
えらい!
エンエンと彼女のアップです。
この動画に投稿が殺到してます。
彼女を批判してる人が多い。
「黙っていたのは共犯だ。立ち上がってとめるべきだった」
これに対する反論もある。
「キミは上司がアホなことを言った時立ち上がってとめられるのか」
辞職すべきだという意見もある。
それに対する反論もある。
「彼女のような人が、あんまりなことにならないよう政権内でがんばってくれているんだ」
「医師免許を返上しろ」という意見もある。
彼女のアップの動画の27秒のときの映像を見ろと言ってる人がある。
「この瞬間、彼女の身体から魂が抜け出たのだ」
いやそれはちがうという人もある。
「彼女が魂を売り渡した瞬間だ」
彼女はトランプさんから視線をそらして、しきりに目をぱちぱちするんです。
激しくまばたきする。
そこに注目した人もいる。
「彼女はモールス信号で我々に何かを訴えてるんだ!誰か解読してくれ!」
ふざけてる人もある。
「イエ~イ!今夜俺んちでクレゾール注射パーティやるぜ!飛び入り歓迎!」
まじめな人もいる。
「エドマンド・バーク曰く。独裁者の存立基盤は良識ある人の沈黙である」
「トランプ政権の要職に就いたため、自分の名声がズタズタになるのを目の当たりにした人は何人もいる」
トランプさんのアタマに消毒液を注射したほうがいいと思った人もいるんじゃないでしょうか。
私はそんな乱暴なこと思いつきませんよ。
う~ん、がんばってください。
誰とは言いませんが。
(動画に対する投稿の後の方に「朗報」がありました。
「これが命を救うマスクだ!」
どんなマスクかと思ったら、トランプ大統領の口にガムテープが貼ってありました)