若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『緋牡丹博徒』

きのうの本田路津子さんに続いて緋牡丹のお竜参上!

録画してあったのを見ました。

主演の藤純子さんは、私にとってはテレビの『スチャラカ社員』の女子事務員藤君です。それ以来ですからずいぶんご無沙汰です。

藤田まことが「ふじく~~~ん!」と叫ぶにやけ切った顔が目に浮かびます。

藤君の前任者長谷君のときも「はせく~~~ん!」とにやけ切ってたなあ。

当時、にやけ切ったダメ男をやらせたら藤田まことピカイチでしたね。

この時藤純子は高校生だったようです。

だいぶ後になって読んだ中原弓彦『日本の喜劇人』に『スチャラカ社員』の藤純子が出てきます。

『スチャラカ社員』の作者香川登志緒さんが、出演者の声帯模写コメディアン川上のぼるさんに「あの子(藤純子)に手ぇだしたらあかんで」と注意してたそうです。

 

さて『緋牡丹博徒』ですが、いきなりバクチの場面です。

どんなバクチかわからんが、きわめて静粛に厳かに執り行われてます。

氏子代表十数名による神事という感じです。

突然待田京助が「いかさま」を見破る。

詰め寄られた沼田曜一は「なんだと!」と居直って札を見せる。

私には何のことかわかりませんが、札を見た待田京助がハッとした表情になったので、いかさまだと思ってたのにいかさまじゃなかったみたい。

沼田曜一がにたりと笑って「覚悟はできているんだろうな」とにらむと待田京助は俎板の鯉という感じでどっかとあぐらをくんで目を閉じる。

万事休すと思った瞬間、緋牡丹のお竜さんがぱっと札めがけてかんざしを投げる。

私には何のことかわかりませんが、沼田曜一がハッとした表情になったので、やっぱりいかさまだったみたい。

つまりお竜さんは待田京助が気づくまではいかさまに気づかなかった。

修行が足りん。

そこへ親分登場。

お竜さんが「この落とし前はどぎゃんしてつけてんばってんたい!」とかなんとか熊本弁でどやしつける。

すると親分は沼田曜一に短刀を投げつける。

指を詰めろということですね。

部下に責任を取らせる。よくあるパターンです。

沼田曜一は「親分!それはないでしょう!」という表情で親分を見上げる。

それを見たお竜さんは親分に、「この落とし前は親分さんがつけてんばってんたい!」とか叫ぶ。

お竜さんが蓮舫さんで親分が安倍さんみたい。

親分苦悶の表情。

そして次の画面で沼田曜一が指を詰めるっておかしくないですか。

親分の勝ちじゃないですか。

やっぱり蓮舫さんと安倍さんか。

 

その親分の家を出たお竜さんが荷物を持ってないのもおかしい。

一宿一飯かなんかしりませんがボストンバッグくらいいるんじゃないですか。

 

なぜお竜さんが旅をしてるかと言うと、殺されたおとうさん(親分です)の仇を討つためなんです。

道端で殺されたおとうさんのそばに財布が落ちてたんですが、その財布を持って仇を探す旅に出るというのがおかしい。

地元でじっくり探すべきだと思うんですが。

何で財布を持って旅に出るの?

 

不思議に思って見るのをやめたんでお竜さんがめでたく父の仇を討てたかどうか知りません。