若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

災害

日本列島大変です。

テレビで見てて不思議になるくらい「前線」が日本列島にへばりついてる。

たぶん、日本列島をはずれた海上にへばりついてることもあるんでしょうね。

観測史上例を見ない猛烈な雨が日本海か太平洋に降り続いてることもある。

いや、海上の雨量は観測してないから「観測史上例を見ない」とは言えないし「経験したことのない」とも言えない。

 

「成人してから経験したことでないと経験したとは言えない」というのを読んだことがあります。

先日テレビで、多くの住宅が流された昭和49年の多摩川の氾濫を取り上げてました。

当時中学3年生だった男性が「おやじは大変だったと思います」と語ってました。

「氾濫」と「我が家の流失」を本当に「経験」したのはお父さん。

この時の家が流されていく映像は強烈でした。

災害について記憶に残るのは文章より映像ですね。

静止画より動画。

 

「経験したことのない」というのはものすごいことのようにも思えるけど人類は「経験したことのないこと」を繰り返し経験してきた。

球磨川が氾濫」というのでネットで調べたら球磨川は氾濫の常習犯です。

筑後川、飛騨川を調べたらやはり常習犯です。

 

昭和43年、豪雨による土砂崩れで観光バス2台が飛騨川に転落、103名がなくなる事故が起きてます。

付近の国鉄の駅の助役が「経験したことのない豪雨」に災害の発生を恐れて電車を止めてます。乗客から電車を出せと迫られても拒否して、その後発生した土砂崩れによる事故から乗客守ることができた。

 

自治会の役員として防火管理者講習を受けたとき、講師が「消防法には火災による犠牲者の悲痛な叫びがこめられてるんです」と言ったのが印象に残ってます。

現役時代に受けた工場災害防止の講習会でも、講師が「企業は工場安全にはカネをかけてくれない死者が出たら一発です」と語ってました。

 

「成人」して「大きな犠牲」を経験して初めて「わかる」。

わかるのはむずかしい。