若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

首相会見

安倍首相の記者会見です。

「首相、GO TOキャンペーンは実施ということでよろしいでしょうか」

「GO TOキャンペーンにつきましてはですね、国民の皆様方のお声に真摯に耳を傾けましてですね、GO TO STOPキャンペーンといたしまして、スピード感と緊張感とですね、え~っと、あともうひとつ・・あ、責任感を持ってですね取り組んでまいりたいと考えているところでございます」

「GO TO STOPってどういうことですか?そんな英語あるんですか」

「あります。トランプ大統領に教えていただきました」

トランプ大統領に英語を習ってるんですか」

「はい。お返しに私がトランプ大統領に日本語を教えています」

「だいじょうぶですか」

トランプ大統領に失礼じゃありませんか!」

「いや、そうじゃなくて・・・まあええか・・・トランプ大統領の日本語学習は進んでますか」

「これがたいへんでございまして、ご承知の通りトランプ大統領はアタマがわ・・・いや、トランプ大統領はアタマがわ・・・いや、トランプ大統領はアタマがわ・・・」

「首相、くどいです」

「失礼しました。え~っとですね、とにかく日本語のスピーチでは適当に『スピード感を持って』と『緊張感を持って』と、あともうひとつ・・・あ、『責任感を持って』という言葉を混ぜておけば格好がつくということはご理解いただけたようです」

「首相にお尋ねします。GO TO STOPキャンペーンの責任者は?」

「二階のおっさん、い、いや二階幹事長です」

「二階幹事長でだいじょうぶですか」

「だいじょうぶです。なんたって二階幹事長だけですよ、アベノマスクをしてくれてるのは。閣僚のみなさんは誰ひとり、いいですか、誰ひとりしてないじゃありませんか!これはどういうことですか!」

「い、いや、それは私に聞かれても。そういわれれば首相だけですね」

「意地です。私だってこんなものしたくありません!カッコいい立体型や模様入りのマスクをしてみたいですよ!なんであいつらだけが・・・ク、ク~~~!」

「しゅ、首相、何も泣かなくても」

「妻だってユニクロのマスクなんです。アベノマスクは一家に二枚ですから、一枚余ってるんです。それでもう一枚は愛犬のミニチュアダックスフントのロイちゃんがしてるんです」

「犬にマスクはむずかしいんじゃありませんか」

「よく聞いてくださいました!犬にマスクはむずかしいです。とくにですね、ご存じのとおりミニチュアダックスフントの耳は垂れ下がっております。これが秋田犬や柴犬、シェパードみたいにですね、耳がぴんとしていればまだしも、ミニチュアダックスフントにマスクをするのは、よほどのスピード感と緊張感と、あともひとつ・・責任感がないとむずかしいです」

「国民の評価は厳しいようですが」

「私のことを、裸の王様じゃなくてマスクの安倍様だと陰で言ってる人があることは承知しております。しかし、おかげさまで海外では評価が高いのでアベノマスクはアフターコロナの戦略的輸出商品として重要性が増してくるものと期待しております。まず次回G7でトランプ大統領に買っていただくつもりです」

トランプ大統領が買ってくれますかね」

「あなたね~、私は戦闘機100機買ってるんですよ。マスクの100枚や200枚買ってくれてもいいじゃありませんか。なんたってトランプ大統領と私は『安倍ちゃん』『トラちゃん』とファーストネームで呼び合う仲なんですよ」

「『安倍ちゃん』も『トラちゃん』もファーストネームじゃありませんよ」

「失礼しました。ファーストネームじゃなくてワーストネームでした」

「え~かげんにしなさい!」

「ほんとにネッ!」