小学6年生のはなちゃんとメールのやり取りをしてます。
先日小説を書いて友達には好評だったそうです。
気をよくして第2弾を計画中で、タイトルだけ決まったと知らせてきました。
『青い神殿』
なかなかいいタイトルじゃないですか。
期待が持てます。
はなちゃんが書く前に、タイトルだけ拝借してお先に書いてみました。
『青い神殿』 若草鹿之助
ある小学校にはなという女の子がいました。
一番の親友は「赤井あおい」という色鉛筆みたいな女の子でした。
「ねえ、はなちゃん。コロナが流行ってるわねえ。こういう世界的流行を何て言うんだったかな?うどんじゃなかったそばでもない・・・え~っと、小麦粉で作ってトーストしてバターをぬって・・・」
「パン?」
「そう!パンデミックよ!」
「え~かげんにしなさい!」
「ほんとにねっ!」
「あおい、これで人類は滅びてしまうのかしら?」
「だいじょうぶよ。何百年か前の、うどんじゃなかったそばでもない・・・」
「もうええっちゅうねん!」
「ごめん、パンデミックの時も神様が救ってくださったのよ」
「え!どこの神様?」
「裏山の青い神殿の神様よ」
「じゃあ青い神殿に行って神様を呼び出しましょう!」
二人で裏山に行って神殿で祈りをささげているとコロナウイルスが大勢やってきました。
神様を呼び出されては一大事とあおいにおそいかかりました。
「きゃ~!はなちゃん、助けて!」
悲鳴を上げてあおいは倒れました。
「あおい!あおい!しっかりして!」
はなちゃんの願いもむなしく何度呼んでもあおいは二度と目を開きませんでした。
青い神殿であおい死んでん。
(完)
この大河小説をメールで送ったらはなちゃんから返事が来ました。
小説、書く気をなくしたそうです。