NHKテレビのドキュメンタリー番組です。
タイトルがおかしい。
雪が降って喜んで踊ってる男たちの話じゃない。
誰も踊りません。
特別豪雪地帯新潟十日町の話です。
ウチの息子のお嫁さんが十日町出身で、「見てください」と電話があったので見たんです。
息子の結婚以来豪雪が身近になったんですが、どうもピンと来ない。
冬の間は1階の窓は雪でうもれてますと言われてもピンとこない。
うもれてる写真を見せられてもピンとこない。
十日町のお父さんが家の横に雪で高さ2メートルほどのすべり台を作って孫たちが喜んで滑ってる動画を見てもピンとこない。
どういうことかなあと思う。
奈良に雪が3メートル積もったからと言って私が孫を喜ばせるために庭に高さ2メートルの雪のすべり台を作ったりするであろうか。
そんなことしてられますかいな。
息子のお嫁さんが、吹雪の夜は運転してても前はまったく見えないという。
危ないねと言ったら、道沿いの家の庭に突っ込んだことがあるという。
たいへんやねと言ったら、まあお互い様ですからという。
そ、そうなんですか。
吹雪の夜は庭に突っ込んだり突っ込まれたり、とんとんとんからりと隣組?
で、見たんですが、すごいわ。
お嫁さんの実家より山手の方なんで堂々たる豪雪です。
すべり台どころじゃない。
十日町市の除雪費用が20億だったかすごいこと言ってました。
市の職員さんは、春になったら自然に消えるものにこれだけ金をかけるのはちょっと・・・と言ってましたが、たしかに。
除雪作業は地元の建設業者の貴重な収入源だそうです。
業者さんが、「空から金が降ってくるみたいなもんです」というのを聞くとなんとなく心があたたかくなる。
「そう言っていただければ」という感じで雪も遠慮なく降れますよ。
地元の皆様方、静かな諦念というかヤケクソというか、やっぱりぴんと来ないのであった。