昔々、『子供じゃないの』という歌がはやりました。
弘田三枝子のパンチのある歌声を思い出します。
きのう、みーちゃんが来ました。
幼稚園年中組になって急におとなびたというのも変だし、「子供じゃないの」も変ですが、「もうおちびさんじゃない!年少さんじゃない!」という自信に満ちた感じです。
久しぶりに積み木を出しました。
絵を見せて名前を言わせる。
張り切って大喜び大声で答えたもんです。
ところが。
これを見せて「これはなんですか?」と言ったらちらっと見てぼそっと「パイナップル」と言うじゃありませか。
あれ?みーちゃんどうした?
他の大きな積み木をさわってるからそっちに気を取られてるのかな。
ではこれはなんですか?
またちらっと見てぼそっと「パイナップル」。
え!
まさか若年性認知症?
では、これはなんですか?
こんどはちょっと考えて、めんどくさそうに「積み木でしょ」と言ったんです。
つ、つ、積み木でしょ・・・。(-_-;)
そうか、絵を見て名前を言うなんて子供じみた遊びにつきあってられないということですね。
年少さんじゃないんですからね。
「積み木でしょ」と言ったときのみーちゃんのクールというかニヒルというか、まあ冷笑的というのが一番近いか、あの無邪気だったお目目に邪気があふれてましたわ。
「積み木でしょ」の一言には、論理的というか即物的というか唯物的というか形而上学的というか、かなりのものが詰まってますよ。
みーちゃんのすこやかな成長を計算に入れてなかった私が悪かった。
悄然と肩を落としパイナップルの絵をしみじみと見つめる私をほったらかしにしてみーちゃんは積み木遊び。
何年か前はなちゃんが女の子の絵を描いた積み木を見つけました。
これを見たみーちゃん目を輝かせて叫びました。
「可愛い~~~~~!」
そして。
「まるで私みたい!」
絶句!
後期高齢男性を絶句させる幼稚園年中組女子。
子供じゃないのというか女ざかりというか、知らんわ。
末恐ろしいです。