1877年、アメリカの生物学者エドワード・モース(1838~1925)が大森貝塚を発見した。
私のアタマに強くこびりついています。
モースにも貝塚にも何の関心もない私のアタマになぜこれほど強くこびりついているのか。
たぶん私の記憶力が伸び盛りのころに出会ったからだと思います。
なんとなくこびりついてはがれ落ちることなく現在に至る。
何の関心もないエドワード・モースの日本滞在記をなぜ読む気になったのか。
キンドルのタダ本だったから。
きっかけとしては最低ですが読み始めると楽しい。
モースは1877年日本に来て東京大学で2年ほど教えた。
その後も何度か来てます。
当時の日記やスケッチをもとに日本滞在記を書いて1917年に出版した。
好奇心旺盛で観察力がすごくて絵がうまい。
絵も字も両手でかいて見せて、講演ではそれだけで拍手喝采だった。
アメリカから乗ってきた客船から乗り移った小舟の漕ぎ手たちのパワーと持続力にびっくりしてます。
人力車を引くパワーと持続力にもびっくりしてる。
このころの外人さんは小柄な日本人のパワーと持続力にびっくりした人が多い。
人力車の事故についても書いてます。
当時の人力車は構造的に問題があったんでしょうか、客が動いて重心が不安定になると客が前に転がり落ちたり後ろに転がり落ちたりしたようです。
それを見て道行く人が大喜びというんですが。
芝居見物。
劇場と言うより納屋みたいなところだと書いてます。
西洋の劇場といっしょで「黒子」がいるが、西洋の「黒子」とちがって見えないことになっているようで非常に目立つし声も大きい。
子供の黒子が竹の先にろうそくを立てたのを持って主役の顔をず~っと照らし続けてた。
相撲も見物してます。
力士が仕切りで見合うのを「お互いの筋肉の状態を観察してるのだろう」と生物学者らしい頓珍漢なことを言ってます。
アメリカではこういう格闘技は大騒ぎだけど日本人は静かに見物してる。
本当に性格のいい人みたいで日本と日本人をほめまくってます。
読み始めたとこですが後もずっとほめまくってくれるのであろうか。