イギリスの大学の先生デビッド・クリスタルの本を読んでます。
『英語つづり方教室』『英語区切り方教室』につづいて『英語しゃべり方教室』です。
英語の音について書いてある。
先生は発音に関する問題をいくつか出してます。
あなたは「put」をどう発音しますか?
「プット」ですか「プート」ですか。
そんなもん「プット」に決まってるがな!と思うのが日本人の浅はかさ。
標準英語では「プット」ですが「プート」と発音する地方もあるそうです。
そのほか、日本人なら全員正解できると思える「難問」がたくさんある。
言葉を音の方から考えるのは音声学というそうです。
先生は、音声学で遅れてるのは食べながら話すときの研究であると書いてます。
そんなもん研究するんですね。
口に物を一杯ほおばってしゃべる。
子供のころから「ほおばってしゃべってはいけない」としつけられてる。
しつけられてるけどほおばってしゃべらなければならないこともある。
食事しながら議論になって反論しようとしたとき口一杯ほおばったとこだった。
「いや、わたしはね」というのが「グヴァ、グワグワグワシバニエ」になる。
それを正確に書き表すにはどうすればいいのか。
そんなことを音声学者は研究してる。
歯医者で治療中、口をがば~っと開けたまま先生の質問に答えるとどうなるか研究してる。
こういう分野の研究が遅れてるそうです。
そんなもん遅れてもええがな、と思うのは素人の浅はかさなんだと思います。
イギリスのジャーナリストが食べながらしゃべってもいいではないかと訴えてる。
マルチタスクの時代である。
食べながらしゃべるというのは立派な才能だ。
そして、食べながらしゃべると食べ物といっしょに空気を飲み込むので腹いっぱいになってダイエット効果がある。
なによりも食べながらしゃべると相手の記憶に残る。
しゃべった内容は忘れても、口の中がソーセージでいっぱいだったというのは忘れられない。
一石三鳥である。
大いに食べながらしゃべろう。
音声学者が言ってるのじゃないですよ。