ときどき「私の脳に聞きたい」と思うことがあります。
なぜこんなしょ~もないことをおぼえているのだ?
なぜ突然唐突にやぶから棒にぶっきらぼうに思い出すのだ?
「アジャパーキャラメル」のことを思い出しました。
子供のころ近所に駄菓子屋が二軒あった。
「駄菓子屋」というのもかなりのネーミングですね。
一軒はふつうの駄菓子屋で当時の私から見ると100歳は越えていると思えるおばあさんが店番してた。
「十(とお)」のことを「とうお」というのが印象的であった。
しかし駄菓子屋で何かを10個も買うことがあったのか?
謎が謎を呼びそうなので「とうお」問題はこれでおしまい。
もう一軒は駄菓子屋とも呼べないような店であった。
小さな小さな三軒長屋の玄関というか土間というかせまいせまい店でわずかな駄菓子が並べてあった。
小学生の女の子が店番だったと思う。
そこで「アジャパーキャラメル」を買ったんです。
名前も強烈だけど売り方も強烈であった。
ばら売りで、2個一組で買う。
キャラメルを包んだ紙に「アジャー」と「パー」のどちらかが書いてある。
「アジャー」と「パー」ならもう一個もらえるという子供なら買わずにいられない巧妙極まりないシステムであった。
大ヒットしそうに思うんですがどうだったんでしょうか。
「アジャー」「パー」と言うのは私の記憶ではコメディアンの花菱アチャコと伴淳三郎のギャグです。
アチャコが「アジャー!」といって伴淳が「パー!」と受ける映像が思い浮かぶんですが私のアタマの中だけのことかもしれない。
ネットで調べたら伴淳三郎が1951年の映画で使って大変はやったことばです。
どれだけはやったかと言うと、1953年に伴淳三郎主演で「アジャパー天国」と言う映画が作られるほどはやった。
私が小学校低学年のころの話です。
一発当たったら二発目。
便乗商品。
トクをするかもしれない。
今と変わりませんね。