録画してあった西部劇を見ました。
主演のグレゴリー・ペックが馬に乗って荒野をエンエンと行く。
町の入り口で保安官助手に止められる。
「あんたがシムズさんか?」と聞かれて「ちがう」と答える。
「それなら帰れ。シムズさん以外は町に入れるなという保安官の命令だ」
グレゴリー・ペックは明日町である絞首刑を見たいという。
よそ者はだめだ!と追い返すと話にならないのはわかるんですが、あっさり「保安官に頼んでみろ」と町に連れて行く。
助手が連れてきたグレゴリー・ペックを見て保安官も「シムズさんか」と聞く。
「ちがう」と答えると激怒する。
「シムズさん以外は追い返せと言っただろう!」
追い返せば話にならないのはわかるんですが、「ホテルで待ってろ」と言う。
グレゴリー・ペックがホテルに向かう途中ベッピンさん登場。
二人が見かわす目と目で過去に何かあったなとわかる。
ベッピンさんが「ビールをおごらせて」と言って酒場に入る。
グレゴリー・ペックが「ビール2本!」と注文。
ビールを持ってくるとグレゴリー・ペックが金を払う。
なんで?
「おごらせて」と言ったんですよ。
私なら払わない。
ベッピンさんが払うまで横向いて知らん顔してる。
過去に何かあったけど、グレゴリー・ペックは結婚しててベッピンさんは婚活中だとわかる。
積もる話もあるだろうにベッピンさんはビールを一口飲んだだけで退場。
監督が話を急いでることがわかる。
かわってうわさのシムズさん登場。
かなりの長さのロープを持ってます。
実はこの人「絞首刑執行人」なんです。
で、絞首刑になるのは町の銀行を襲って一人殺した4人組の凶悪犯です。
この4人が無傷で牢屋にいるのがヘン。
撃ち合いになって一人や二人は死んでるでしょう。
保安官がシムズさんを牢屋に連れて行くとシムズさんはナイフで保安官の背中を刺す。
ニセの絞首刑執行人だったみたい。
4人組逃走。
グレゴリー・ペックがあとを追う。
実はこの4人組はグレゴリー・ペックの奥さんを殺した悪党だったんです。
逃走中バラバラになった悪党を追い詰めて一人ずつ殺していく。
最後の一人を追い詰めた時、犯人はこの4人組じゃなかったことがわかる。
関係ない3人を撃ち殺してしまったグレゴリー・ペックは町に戻って教会で神父さんに懺悔する。
この教会が無茶苦茶豪華なのもヘン。
町の人たちは、どうせ絞首刑だったんだから撃ち殺したっていいじゃないの、手間が省けて良かったと大喜び。
グレゴリー・ペックは後ろめたそうですが、ベッピンさんがニコニコと寄り添いめでたしめでたし。
『無頼の群』という題名はおかしいと思います。
『復讐は勘違い』では喜劇みたいだし、適当な題名が思いつかないような映画であった。