NHK大相撲中継の楽しみのひとつはアナウンサーと解説の北の富士さんとの掛け合い漫才です。
北の富士さんの相方としては吉田アナウンサーが一番かな。
NHKの大相撲担当のアナウンサーはみなさん相撲が好きでNHKに入ったという感じですが、吉田さんなんか一見大相撲ファンの自治会長で大相撲のある時だけNHKでボランティアしてますと言われてもおかしくない。
北の富士、吉田のコンビはとぼけたいい味を出してます。
北の富士さんは最近は力士の名前を忘れたり場所の成績を把握できてなかったりアナウンサーに何か聞かれてもあっち向いてて返事しなかったり、「おとぼけ」というより「本ぼけ」の気配なきにしもあらずですがまあよろしい。
大相撲は子供のころから見てますが力士の言動でおぼえてるのは北の富士さんだけ。
横綱の時だったと思うんですが引き技で勝った。
インタビューに「黄金の引き足だよ!」と大威張りでこたえて親方が怒ってた。
ファッションもなかなかのものでとくに和服が似合います。
浴衣の時なんかいきな江戸っ子の雰囲気を感じるんで北の富士さんが浴衣の時は吉田さんも浴衣でお願いしたいんだけど、吉田さんは自治会の旅行で熱海に来てくつろいでますという感じになるからやめたほうがいいかな。
吉田アナと北の富士さんのすれちがいぶりはほのぼのします。
「今日の正面解説は第52代横綱北の富士勝昭さんです。北の富士さん、この一番、立ち合い宝富士は当たったらいいでしょうね」
「当たったらうれしいでしょうね~」
「うれしい?」
「なにを買おうかなんてね。金額にもよるけど、車にするか家にしようかって一遍迷ってみたいよね。しかし宝くじ当たらんなあ~」
「い、いや、宝くじじゃないんですよ。宝富士です」
「え?宝くじが当たったんじゃないの?宝富士がどうかしたの?」
「いや、だから宝富士が当たって行ったらいいんじゃないかと」
「どっちでもいいよ。宝富士が当たろうが当たるまいが。しかし宝くじは買わなきゃ当たらんからね。宝富士、年末ジャンボ何枚買ったの?」
いかにも大相撲という感じでいいと思います。