録画してあった西部劇映画『シマロン』を見ました。
2時間半の大作ですが早送りを含めて30分ほど見てる間に10回見るのをやめようと思いました。
まず時代背景が字幕で説明される。
1889年、アメリカ政府は住んでる土地から追い出したインディアンに与えた土地からインディアンを追い出して白人に与えることを決定した。
いくらなんでもひどい話なんでアメリカ政府も少しは悩んだみたい。
160エーカーと言われてもピンとこないので調べたら20万坪と言われてもぼんやりピンと来るだけですが、まあそれだけの土地をよ~いどんで早い者勝ちであげますというんです。
さて、字幕説明が終わるとベッピンさん登場。
ここで見る気がなくなる。
この人、近所のスーパーイズミヤで見かけても「ああ、外人さんだな」と思うような女性なんです。
いいとこのお嬢さんなんですが3か月前に知り合ったどこの馬の骨ともわからん男と結婚して160エーカーの土地を手に入れるため旅立つという。
母親は「家事もしたことのないお前に開拓農民はムリ!」と言うんですが娘は「私は彼を愛してるの!」と聞く耳持たない。
父親はあいだに入っておろおろするだけ。
このクルクルパー娘にすべてを捨てる気にさせたのはどんな男かと一目見たいと思ったところで場面が変わる。
部屋の中でへらへらしたおっさんがペラペラしゃべってる。
まさかこのおっさんじゃあるまいな。
「さあお立合い!なんと160エーカーの土地が早い者勝ちと言うんだからけっこう毛だらけ猫はいだらけ!」
西部の寅さんという感じでしゃべりまくってるところへ突然ドアが開いてクルクルパーが乱入したと思ったらおっさんに抱きついてブッチュ~!
しゃべりまくってたおっさんがしゃべれなくなるほどのブッチューです。
主人公の紹介がすみましたのでという感じで場面が変わる。
おっさんがどこで誰を相手に何をしゃべってたのか説明なし。
次は二人が幌馬車2台に嫁入り道具(?)を積み込んで出発する場面。
見渡す限り地平線の荒野をエンエンと行く。
やっと晩御飯。
幌馬車を降りたクルクルパーがまたおっさんに抱きついてブッチュ~!
男にほれたら女はこれほどクルクルパーになるのか、いやこんな男にほれるんだから生まれつきのクルクルパーかと考えてるうちに場面は変わる。
次の朝クルクルパーが池に入って首だけ出してる。
水浴び?
水浴びだったら清らかなすんだ水と思うのは素人の浅はかさ、それでは裸が見えてしまう。
西部劇で裸はご法度。
殺すのは完全に自由ですが裸はダメ。
西部劇十戒の第一は「汝裸になるなかれ」。
で、池の水は緑色。
苔か藻かアオサかアオノリか植物性プランクトンか知らんけど完全緑。
よくこんな池に入れるもんだ、さすがクルクルパーと感心するが本人は首だけ出して「いい湯だな」てな感じで気楽なもんです。
そこに馬に乗ったならず者3人がウイスキーラッパ飲みで登場。
「うっひょ~!」と奇声を上げて池から首だけ出したクルクルパーに接近。
そこへ「やめろ!」とライフルを持ったおっさん登場。
さあどうなる!
と、ならず者がニコニコと「いよ~久しぶり!」とおっさんに叫ぶ。
顔見知りだったみたいで「ど~もど~も」と3人は去っていく。
見続けるかどうかちょっと考えさせてください。