若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

本屋、ウクライナ、レジ袋

本屋に行きました。

駅前にある大規模書店チェーンの中規模店です。

レジは二つ。

待ってたんですが二つともなかなか手間取ってる。

一つのレジの前は80代と思える小柄な女性で、月刊誌「文芸春秋」と「ウクライナの歴史」みたいな新書を持ってた。

レジの女性となんかしゃべってる。

レジの女性が別の店員を呼んで、その店員が売り場に走って行った。

しばらくして戻ってきて月刊誌「世界」を見せたんですが高齢女性がこれじゃないと言いました。

で、また走って行って何か持ってきて見せたらまたちがうという。

ウクライナがどうのこうのと言ってました。

ウクライナ関連の本のタイトルをちゃんとおぼえないまま買いに来たんですね。

高齢女性の勉強意欲には敬意を表しますがレジに行く前に店員に聞いてほしいもんです。

 

そっちがぜんぜん進まないんですがもう一つのレジも動かない。

50代か60代と思える女性がレジの女性になんかぼそぼそ言ってる。

ぼそぼそぼそぼそ言ってる。

レジの女性も小声なのでどういう話かわからない。

エンエンとぼそぼそが続いたんですがやっと話が終わったという動きになった。

やっとすんだと思ったら、さっきまでぼそぼそ言ってた女性客が「・・・袋」とはっきりわかる声でと言った。

レジの女性が「袋はそこです」と答えた。

この書店は店の名前の入ったビニール袋を無料でくれるんです。

レジ袋じゃなくて販促品だから無料でいいんでしょうか。

女性客は大きな声で「前にもらったんだけど破れたのよ。本の角で破れるのよね」と言った。

レジの女性が「じゃあ紙袋で」と言ったんですが女性客は「雨が降ると困るのよね」と言った。

レジの女性はしばし考えてビニール袋を2枚取って重ねた。

女性客は大いに満足したようで「これでいいわ!」と大声で言った。

それで終わるかと思ったら終わらなかった。

女性客は店員の態度をほめだした。

「あなたは愛想が良くていいわ。あなたみたいな人だと助かるわ。あなたみたいな親切な人、少ないのよね」

 

ウクライナの女性(ウクライナ人じゃないですよ)がやっと終わったので私はそっちのレジに行った。

隣のレジの客はなおもしつこく店員をほめていた。

「前に来た時の人はなってなかったわ。つっけんどんで。こんな(手で太ったかっこうをしてみせながら)おばちゃんいるでしょ。無愛想な。あなたは愛想良くていいわ」

私が支払いを済ませて店を出るときもレジの行列を気にすることなく店員をほめ続けていた。