イギリスのジャーナリスト、バーナード・レヴィンの本を読んでたら『随想録』を大変ほめてたので読む気になりました。
こういう「世界の名著」系はほとんど読んでません。
なぜか。
「世界の名著」ともなるといろんな人がいろんなとこで取り上げてるのでそれを読んで「世界の名著」を読んだ気になってしまうからだと思います。
困ったもんです。
さて『随想録』を読む気になったんですが「おもしろくなさそう」という気が先に立つ。
どうせ最後まで読まないな。
500円くらいならいいかな、といつものようにけちくさいことを考えつつアマゾンを見てビックリ。
岩波文庫全巻揃いで5000円ほど、他のキンドル版でも1巻2000円近い。
う~む・・・英語版でキンドル版なら安いのじゃないかと大胆なことを考えた。
モンテーニュの『随想録』を英語で読む。
で、アマゾンで調べたら英訳キンドル本はたくさん出てます。
100円のもある。
ちょっと安すぎる。
そういう金銭感覚が自分でもわけわからんのですが、500円ならいいけど100円は気持ち悪い。
400円のがあった。
400円ならいい。
いいんですが表紙がこれ。
これ、モンテーニュの『随想録』の表紙ですか?
楳図かずお版?
う~ん・・・これはパス。
本は表紙じゃないけどパス。
ほかにも400円のがあった。
この表紙ならだいじょうぶ。
「解説付き」と書いてあるし。
買いました。
最初のページで「え~~っ!」とこけそうになった。
1877年出版!
「解説付き」ということは元の訳はひょっとして江戸時代?
あたり~~~!
大当たり。
1686年の出版です。
チャールズ・コットン(1630~1687)という人が訳した。
1686年と言うと貞享3年です。
私がこれから読もうとしているモンテーニュの『随想録』は、貞享3年にチャールズ・コットンが英訳して明治10年に解説付き改訂版として出た本なのか。
だまされたとは言いません。
しかしすっきりしない。
貞享3年の英語って読めるかな。
イギリスは貞享3年じゃないから読めるかもしれない。
こういう時400円だと気が楽です。