いらないものを処分しようとしてたら茶色に変色した小さな紙の束が出てきました。
50年ほど前、家内が教育実習をした時に生徒が書いてくれたお別れの言葉でした。
母校の奈良市立中学で2週間英語を教えたんです。
指導担当は恩師の磯田先生。
磯田先生は進駐軍の通訳をされた方でアメリカンな発音で有名だった。
いくつかのクラスで英語を教え磯田先生の担任の1年8組では学級会も経験した。
生徒の言うことがおかしくてたまらず授業でも学級会でも笑い転げてばかりだった。
笑い転げる家内を磯田先生が苦虫をかみつぶしたような顔で見てた。
とにかくよく笑ったというか笑わされたようです。
1年8組の生徒たちの言葉。
「初めて教室にいらっしゃったとき、どんな先生だろうと思いました。第一印象はおもしろいほがらかなゲラな先生でした」
「先生はとてもよく笑うので楽しかったです」
授業風景を書いてる子もいます。
「英語の時間。
A君「・・・・・・です」
先生「ゲラゲラゲラ」
B君「・・・・・や」
先生「ゲラゲラゲラ」
このように先生は笑い上戸だと思います」
「先生の笑い泣きの授業はとても勉強になりました」
苦言を呈してる子もいます。
「英語の時間はみんなが面白いことばっかり言って先生を笑わす。先生は顔を真っ赤にして笑う。先生が笑うとまた中尾君や関口君がヘンなことを言ってまた先生が笑う。今、先生に一番言いたいこと。もう少し『きびしい』先生になってください」
「先生について。
①とてもよく笑う。
②教育実習生の中でスタイルが良くて一番美人」
こう書いてくれたのは自称「1年8組で一番美人」の荒井真理子さん。
「先生は美人」というのも多い。
竹内さんは似顔絵も添えてくれてます。
「楽しかったです。先生はきっといい先生になると思います」というのが多いけど、西岡君は奥歯にものの挟まったような言い方をしてます。
「先生は良い先生になれないことはないでしょう」
フィナーレを飾るのは小松君です。
「僕は先生のために詩を送ります。
すみれ
すみれの花は美しい
先生はすみれのように美しくやさしい清らかさがある
すみれのような先生、大好きだ
美しくすんだひとみ
すみれの花びらのようだ」
やるじゃな~い!(*^_^*)
末恐ろしいです。
みなさんありがとう。
先生が、みんなどうしてるかなと言ってますよ。