きのう妹夫婦がきたんですが妹の夫Yさんが80歳になったと聞いて、ちょっと「大台」と感じました。
若いですよ。
おしゃれです。
ず~っとおしゃれ。
経歴に似合わずおしゃれ。
国家公務員で港湾建設の人で、その後もず~っと港湾建設の人。
そう聞くと、作業服、ヘルメット、地下足袋というイメージじゃないですか。
ちがいます。
一番びっくりしたのは若いころ紫のスーツを着て現れた時で、国家公務員港湾建設の人というよりホストという感じでした。
その後も終始一貫しておしゃれ。
ホスト系を卒業してからはチョイ悪おやじ系で、今は、え~っと、なんちゅうかとにかくおしゃれ。
いまだに現役で仕事をしてるというのがすばらしい。
どんな仕事か知らんけど。
「港湾建設」と言うとわかったような気がするけど具体的に何をしてるのかは知りません。
会社を辞めてからは自宅で港湾建設というのがナゾ。
自宅で盆栽というならわかりますよ。
自宅で港湾建設ができるのか。
たぶんスマホでできるんでしょう。
さてそのYさんのスマホで集合写真撮影。
撮影の前に妹が、サアサ皆様お聞きください、声を張り上げた。
なにかと思ったセルフタイマー撮影の時にスマホを乗せる台をYさんが作ったというんです。
自慢の逸品らしいのですが、見ると単なる針金細工、知恵の輪のできそこないという感じのものであった。
ウチの長女が「すばらしー!ヒャッキンで売れるのとちがう?」と言ったところを見るとスマホ愛用者には「すぐれもの」なのかもしれない。
しかし、よく見ると左右の高さが1ミリか2ミリちがうんです。
Yさんに言ったら、まあいいじゃないですかと笑ってた。
さすが港湾建設の人だと思いました。
港湾建設で1ミリ2ミリの狂いは問題にならない。
1メートル2メートルでもだいじょうぶかな。
Yさんが問題にするのは10メートルの狂いだと思います。
さて、セルフタイマー撮影をしたんですが驚いたことにシャッターボタンを押してからいつシャッターが切れるのかわからないんです。
ふつう「10秒」とか設定するじゃないですか。
で、光が点滅して「パシャ!」と切れる。
そういうのが一切ない。
Yさんがボタンを押して走ってきて、全員じ~っとして、Yさんが「いち、にい、さん・・・じゅういち、じゅうに・・・」と指を折って、おもむろに「もういいかな」と言って確認するんです。
さすが港湾建設の人だと感心しました。
港湾建設で10秒20秒は問題にならない。
10年20年単位です。
たぶんYさんのスマホは港湾建設用で、10年後にシャッターが切れるような設定になってるのだと思います。