若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ビートルズ『ゲットバック』

ビートルズの3枚組DVD『ゲットバック』12745円を買いました。

ビートルズファンのはしくれとして義務感で買ったみたいなもんです。

ファンといってもビートルズのメンバーのサインなんか全然ほしくないという程度のファン。

 

この映画制作の1969年、ビートルズは、世界は征服したし、ファンがキャーキャー騒ぐライブなんかしたくないし、やることはやったなあという感じだったみたい。

そんなとき、テレビの特別番組を作ろうという話がもちあがった。

そのための曲を作ってレコードにしてついでに久々のライブもして、その準備段階からの模様を撮影してドキュメンタリー映画も作ろうという、ビートルズを骨までしゃぶろうというような話だった。

まだまだしゃぶりがいがあったんでしょう。

 

その話に乗ったのか、契約上しかたなかったのか、とにかく4人がスタジオに集まってああでもないこうでもないという感じで練習をはじめるところから映画が始まる。

その様子をだらだらと撮影してある。

終始一貫だらだら。

 

4人ともおもしろくなさそうである。

おもしろくなさそうな4人を見てるこっちもおもしろくない。

早送りで見ました。

 

始まってまもなくジョージ・ハリスンが、「ビートルズ、や~めた!」と言ってスタジオを出ていく。

それを見てたスタッフが、「ジョージもず~っとジョンとポールに押さえつけられて、やってられんよなあ」という。

 

他の3人がジョージの自宅に行って説得して何とか戻ってくる。

 

見始めて、あれ?と思ったのはオノ・ヨーコさんがず~っとジョンレノンにへばりついてるんです。

へばりついてるだけならまだしも突如奇声というか金切り声をあげて歌いだすというか叫びだすというか前衛芸術家として活動を始めたりする。

 

なんでこんなとこにいるんだ?と思ったのは私だけではないみたいで唐突にポールが言う。

「ヨーコがいたから解散なんて情けないじゃないか。ぼくたちにはオヤジが必要なんだ。ジョンに『仕事場に女を連れてくるな!』と言ってくれるオヤジが必要なんだ。ぼくたちの口からは言えないよ。しかたないよ、ジョンはヨーコと居たいんだから」

 

『レットイットビー』という曲はポールがジョンとヨーコに捧げた御詠歌みたいなもんだと思いました。

 

3枚組DVDを早送りで見るのは大変だった。

ゲットバック』というのはどういう意味か知らんけど私としては「カネ返せ!」という意味も込めたいと思います。