ヤクルトを飲んでます。
週一度「ヤクルトレディ」がやってくる。
ヤクルトは私の担当です。
支払いの時に私の財布をのぞきこむ。
遠慮せずのぞきこむ。
「あ!10円玉ありますね。10円ください!」
「20円ください!」
「8円ください!」
買う商品によっていろんなパターンがある。
釣り銭の問題だと思いますが、切迫感がすごい。
財布の中の小銭を見逃してはならない!見逃してたまるか!あるなら出させる!という勢いでのぞきこむ。
「お釣り、大変なんですよ。だいたい千円札出しはるでしょう。1万円札出されるお宅もありますし、用意はしてるんですけど、ほんと、大変なんですよ~!」
1、2か月前、駅前のパン屋で食パンを買いました。
その時ヤクルトさんを思い出してお釣りのことを考えて気を利かせたつもりで千円札と小銭を出しました。
「親切なお客様!」と喜ぶかと思ったら女性店員はカウンターから身を乗り出しぐっと首を伸ばして私の財布をのぞきこんだ。
「あ、5円玉ありますねえ。5円玉でお願いします。5円玉が足りないもんで」
5円玉が足りないところまでは気が回らなかった。
いやあ、大変なんですね。
その話を家内にしたら小銭だったらいくらでもあるというんです。
宅急便で現金引換えの時困らないようにためてある。
なるほど、小箱に500円玉、100円玉、50円玉、10円玉、5円玉、1円玉、各種取りそろえてじゃらじゃら入ってました。
小学生の貯金箱四つか五つ分という量です。
それ以来ヤクルトさんには毎回ピッタリ払ってます。
「わ~!うれしい!ありがたいです!」
今日は家内が張り切ったのかふざけたのか、500円玉と100円玉と50円玉と10円玉と5円玉と1円玉、小銭オールスター総出演で用意した。
小銭オールスター総出演で払ったらヤクルトさんが喜ぶのを通り越して恐縮した。
「すみませんねえ~、毎回小銭用意していただいて」
「いや、ウチはカネのなる木はないけど小銭のなる木があるんですよ」
「え~かげんにしなさい!」
「ホントにネッ!」