久しぶりでいちごにコンデンスミルクをかけて食べました。
子供のころはいちごと言うとコンデンスミルクでした。
それくらいいちごが酸っぱかったんだと思います。
いちごが甘くなってコンデンスミルクを使わなくなった。
いちごにかぎらず果物は今ほど甘くなかったと思います。
夏ミカンの酸っぱさは激しかった。
気絶するくらいだった。
激しい酸っぱさをごまかすために母が「重曹」をかけてくれたこともあった。
「まくわうり」というのがありましたが、これは酸っぱくもなく甘くもなく、うまくもまずくもなく毒にも薬にもならんというものであった。
夏に実がなって食べても害がないというだけのものだったけど、よく食べましたね。
喜んで食べたわけでもないしイヤイヤ食べたわけでもない。
なぜ食べたのか。
そこにまくわうりがあるからだ。
あるいは、まくわうりしかないからだ。
とにかく食べた。
「食べる」ということの基本形だと思います。
「まくわうりに戻れ!」と訴えたい。
なんの話か。
コンデンスミルクです。
次女のロサンゼルスのマンションに行った時テレビの料理番組を見てたら桃に大量のはちみつをかけてた。
手間ひまかけて甘い桃を育てるよりはちみつや砂糖をかけて食べればいいというのがアメリカ式なんだと思いました。
コンデンスミルク不要の甘いいちごを作り出すのに大変な苦労があったと思います。
さて、コンデンスミルクとは何かと考えた。
「加糖練乳」
もともとは牛乳の保存用に1853年イギリスで開発されたものだそうです。
それを工業化したのがアイスクリームで有名なボーデンさんだそうです。
牛乳は腐りやすいので糖を加えて加熱した。
都会人が牛乳を飲めるようになったのは新しい。
というか都会人などというものができて、牛乳を飲める人が減った。
久しぶりにコンデンスミルクをかけたいちごを食べていろいろ勉強になった。