大相撲夏場所が始まりました。
小結正代に注目してます。
何年か前、勝った正代が花道をうれしそうにスキップして引きあげたときから注目してます。
花道をスキップして帰るお相撲さんがまさか大関になるとは思いませんでした。
大関になったとたんに花道スキップどころじゃなくなった。
負けて花道を帰る姿は三途の川を渡る途中船から落ちて溺れかかってる感じだった。
横綱になれるわけないしと言って大関から陥落かと思えばすれすれ勝ち越すし、年がら年中カド番大関、あの世にも行けずこの世にも戻れず、幽明の境を行きつ戻りつ六八四十八日、いつになったら満中陰という感じだった。
毎場所見ていられないのに見てしまう不思議なお相撲さん。
相撲ですから相手にはぶつかるんです。
そのぶつかり方の迫力なさが半端じゃない。
ダメでもともと、というなら捨て身の立ち合いというのもあるけど正代の場合身を捨てるというより身辺整理、断捨離、終活、エンディングノート、遺産分割協議書、墓穴を掘る勢いで相手にぶつかっていくと言った方がいい。
毎場所テレビ画面に向かって手を合わせて見てます。
正代を応援してるという感じじゃなくて仏道修行の境地です。
さてその正代が今場所はちがう。
まだ二日目で一勝一敗ですがぶつかり方がちがう。
相変わらずあごは上がってるし腰は高いしひざは伸びてるし相撲の基本から行くといいとこないんですが、いいとこないなかにもなにかちがう。
何事も大事なのは基本じゃない。
基本を外れたところに何かあるのではなかろうか。
何にもないということはないでしょう。
あごは上がって腰は高くひざは伸びてるところに何かあるというか、あってもいいんじゃないかと思ったりするんですがないかな。
とにかく今場所の正代には期待できると言いたいけど期待してはならない。
勝った負けたと騒ぐようでは正代を見る資格なし。
合掌。