若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ラジオ体操ポスター

今日は自治会の防犯パトロール

自治会主催のラジオ体操のポスターが問題になりました。

子供たちが描いたのを町内のあちこちに張り出すんですが、一枚裏向きに張ってあったと言うんです。

つまり、なんにも描いてない方が表になってた。

そんなことあるかなと思うんですが、複数の目撃者があるんです。

ナゾである。

去年の副会長だった50代女性Aさんと歩いてたら、「は~~~~!」とヘンな声を上げた。

見ると、なんとも言えないヘンな表情で腰をかがめてキョロキョロあたりを見回してる。

「どうしたの?」

セミ・・・セミ・・・」

かすかにセミの羽音が聞こえました。

セミが超苦手なんだそうです。

ふっくらしたAさんが、ヘンな表情でヘンな声を上げて両手で帽子を押さえながら腰を落としておどおどとヘンな動きをするので大変おもしろかった。

残念ながらセミはAさんを襲わなかった。

 

仮面劇2

イギリス王室仮面劇最大の見どころは芝居ではなく、天才イニゴ・ジョーンズが腕を振るう舞台装置と衣装です。

今回の舞台はどんでん返しからせり上がり、雲が上がったり下がったり、風は吹きすさび雷鳴は轟き稲妻は走り、舞台中央に地球が現われ真っ二つという派手なもの。

イニゴ・ジョーンズが一番気を使ったのはチャールズ1世が乗って空から降りてくる馬車で、落ちたら一大事ですから安定を保つため細かく指示した文書が残ってるそうです。

しかし、著者ウエッジウッドさんによれば、舞台より現実の国王の立場の方がずっと不安定で、仮面劇の余裕なんかなかったはずとのことです。

さて、次の注目は国王の衣装で、このとき40歳、小柄な国王は鮮やかなブルーの体にぴったりした上着で、一面にびっしりと銀の糸で花柄模様の刺しゅう、袖は大きな提灯袖、エリはヒダヒダのビラビラ、下はブルマーみたいなふっくらした半ズボンでこれにも金糸銀糸の刺しゅうがびっしり、長いとは言えない足を白い絹の太ももまでのストッキングに包み、ダンスシューズをはいてるんですが、銀色の巨大なバラの飾りに隠れて見えなくて、帽子も同じく銀色の大きな三角形でダチョウの羽飾りが二段になって揺れているという、まあなんちゅうか、宝塚花組トップか紅白歌合戦小林幸子かといういで立ちで舞台に現れた国王を見た観客は、オエッとなるか、プッと吹き出すか、目を背けるか難しい選択を迫られたと思います。

当時の芝居では、場面が変わるとき幕を下ろさなかったので、観客の注意をそらす必要があった。で、あるときイタリア人関係者が名案を思いついた。

場面を変えるため道具を入れ替えるときに、客席の出入り口の方で、「火事だ!」「人殺し!」「助けて!」などと叫ぶんです。客がそっちに気を取られてる間に仕事を済ませる。

ただ、あまり真に迫っていたため、客が驚いて全員逃げ出して一人もいなくなったことがあると書いてあるんですが、私は、芝居にうんざりしてわざと驚いたふりをして逃げだしたんじゃないかと思います。

さて、最後の仮面劇の客の中でひときわ目立ったのは、イギリス国王妃ヘンリエッタ・マリアの母、元フランス国王妃マリ・ド・メディシスであった。

マリ・ド・メディシスは、メディチ家の血を引くトスカナ公女でフランス国王と結婚、国王が死んでからは息子の摂政として権勢をふるい、成人した息子と激しい権力闘争を繰り広げてついに追放されて娘を頼ってイギリスに亡命した。

命からがら着の身着のまま身一つで転がり込んだのなら同情もされるけど侍従侍女聖職者など大集団で転がり込んで贅沢三昧をしたのでイギリス国民から嫌われたし、たぶん著者のウエッジウッドさんも嫌ってると思うのはこんな書き方をしてるから。

「60代後半の彼女はでっぷりと太り、脂肪のついた顔は知性がにじみ出るというより性格むき出しであった」

「愚かで、ずんぐりむっくりで、誰にも愛されることのない後家」

「劇の最後に、コーラス隊が舞台を降りてマリ・ド・メディシスの席に向かい、彼女をとり囲むと、恥知らずにも『あなたの美貌とあなたの知性が』などと歌った。マリ・ド・メディシスは英語はわからなかったが、お世辞を言ってることくらいはわかったのでうれしそうにしていた」

穏健保守派のウエッジウッドさんがこう書くくらいだから、よほどの嫌われ者ですよ。

で、仮面劇ですが、終わってからうわさを聞いた貴族が、「見た人は、無事終わったとか言ってるけど、無事に済んだはずない」と書いてます。

毎回何かあったんですね。

これが1640年1月の話で、9年後の1月にチャールズ1世は同じ場所で処刑されるんですが、この時はあわてず騒がず堂々たる主役ぶりだったそうです。

 

 

 

 

仮面劇

イギリスの歴史家ウエッジウッド女史の「最後の仮面劇」というエッセイを読みました。

16世紀から17世紀にかけて、イギリスの王室や貴族の間で仮面劇が流行ったそうです。

イギリス国王チャールズ1世にとっての最後の仮面劇は、1640年1月21日火曜日の午後のことであった、ということがわかってるだけでもすごいと思いました。西洋の方がいろんな文書が残ってるように思うんですが、火事で燃えないからか文書を大事にするからか?

なぜ最後の仮面劇になったかと言うと、このあと清教徒革命が起きてチャールズ1世は首をちょん切られるからです。

チャールズ1世にとって最後の仮面劇といっても、熱心なのは王妃ヘンリエッタマリアさんのようです。

歌あり踊りありのお芝居で、ウエッジウッドさんによれば「脚本も一応あった」という程度のようです。

「一応あった」と言っても書いたのは当時の一流作家で作曲も当時の一流作曲家です。

一流作家が書こうが一流作曲家が作曲しようが、演じるのが王妃や貴族の奥様たちとそれに付き合わされる夫たちですから中身はちゃちなもので、中身がちゃちとなると舞台装置と衣装がとんでもなく豪華なものにならざるを得ない。

舞台装置と衣装を担当したのはその世界で数十年第一人者として活躍したイニゴ・ジョーンズという人で、この人は「芝居で一番大事なのは脚本じゃなくて舞台装置だ」と主張して作家たちとけんかになったそうです。

さて、1640年と言うと清教徒革命前夜、チャールズ1世の王座は風前の灯火、遠くはスコットランド軍足元では議会と前門の虎後門の狼、お先真っ暗八方ふさがりと言う時期に、仮面劇のリハーサルに付き合うチャールズ1世の気分はどんなものだったんでしょうか。

リハーサルを見たある貴族が、「今年の仮面劇の出演女性たちは今までにないブスぞろい」と書いてるんですが、ウエッジウッドさんによれば、出演女性たちの肖像画を信じれば美人ぞろいのはずとのことです。

本番が済んだ後、ある貴族が書いた手紙が残ってます。

「今年はうまく逃げることができて見ずに済みました」

まあ、そんなものだったようです。

 

 

なつかしの「♪ピンポ~ン!」

我が家の「ピンポ~ン」の話です。

「ドアフォン」というより「ピンポ~ン」がふつうではないでしょうか。

先日、「ピンポ~ン」と鳴ったので画面を見て「ハイ」と言ったのに誰も写ってない。

いたずらかなと思ったけど、「いたずらピンポ~ン」は初めてのことです。

ところが、今日も「ピンポ~ン」で誰もいなかった。

そして、「ピンポ~ン」と鳴ってほんとの来客があったんですが、その方が家に入ってるのに「ピンポ~ン、ピンポ~ン」と連続で鳴った。

どうも故障らしい。

電気屋さんに来てもらったら、内部に雨が入り込んでダメになってたみたいです。

新しいのをとりつけるまでの間、電気屋さんの持ってきた古い型のを仮設置してもらった。

室内機は画面付きじゃなくてこれです。

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これを見てるうちに、じわ~んとなつかしい気持ちが込み上げてきた。

今使ってるのにする前がこういうのだったんですね。

とくに愛着があったとか、記憶に残ってるとか、そんなんじゃないんですが、なんとなくなつかしい。

「なつかしい!」というのじゃなくて、「これって、なつかしいのかもしれない」くらいの感じです。

不思議な感じです。

で、別に画面で見られなくても、これでいいじゃないかと思いました。

家内もこれでいいと言うんですが、さっそく駆け付けてくれた電気屋のお兄ちゃんに悪いし、画面付きにしときます。

 

マクドナルドドライブスルー初体験

昼の12時ごろ車で走ってたんですが、3車線のいつもスイスイ流れてるところで動かなくなった。

そのうち徐々に動き出したんですが、歩道よりだけぜんぜん動かない。

故障車かなと思いました。

ちがいました。

マクドナルドのドライブスルーの入り口でした。

車がず~っと並んでたんですが、みんなマクドナルドへ行くんでしょうか。

車で出かけることが少ないので、こういうの見初めです。

「スルー」になってないと思いました。

 

 

 

小学校で会議

小学校の会議に地域代表として出席しました。

私が地域を代表してると言えるのか疑問ですが、そういうことを言い出すと地域の各種会議は成り立たないので、そこは目をつぶってください。

私みたいな「地域代表」6人と、PTA関係が4人と校長さんと教頭さんが出席。

文部省主導の会議で、趣旨はよろしいと思います。

会議の終わりに、「地域代表」の一人が、「今日の会議、よくわからんのですが、いったい私たちは何をしたらいいんですか」と校長さんに迫りましたが、そういうことを言い出すと・・・以下同文。

私なんか、孫のゆうちゃんが通ってる学校だから、まあやりがいと言うか出席しがいもあるというもんです。

ゆうちゃんのママも去年に引き続きPTAの副会長です。

今日の会議には出席してません。

会議が済んでから、PTA会長にあいさつしようと席に行ったら、会長とPTA役員の女性が立ち上がって、むこうから「娘さんにはいつもお世話になってます」と言いました。

「そうでしょうな。ウチの娘にあんまり世話を焼かせるなよ」とハラで思っても口には出さず、心にもなく「こちらこそお世話になってます」と頭を下げておいた。

親の口から言うのもなんですが、ウチの娘は人様のお世話になるような人間じゃないんです。

人様のお世話をする方です。

頼りになりまっせ。

何年か前、娘が自治会役員をした時も、役員の高齢男性たちが口々に「おたくの娘さん、しっかりしとるなあ!」と感心してました。

その時も私は、「そうでしょうそうでしょう」とハラで思っても口には出さず「えへへ」と笑ってごまかした。

我ながら奥ゆかしいと思います。

で、今日もPTA会長に「こちらこそお世話になってます」と心にもないことを言ってから、「ウチの娘は私に似て内気で・・・」と言ったら、会長の隣の役員女性が目を丸くして「えっ!?」と短く叫んだ。

それには構わず、「私に似て内気で、口数も少なくて・・・」と言ったら、彼女は一層目を丸くして、「えっ!?えっ!?」と短く2度叫んだ。

それには構わず、「口数も少なくて、言いたいことの半分も言えない性格なんで・・・」と言ったら、彼女はますます目を丸くしてのけぞって、「えっ!?えっ!?えっ!?」と短く3度叫んだ。

会長の複雑なニヤニヤ笑いにウチの娘の活躍ぶりがしのばれ、しみじみしたのであった。

しみじみしながら運動場を歩いてたら、「おじいちゃん!」と声がしたので見たらゆうちゃんでした。

ゆうちゃんの笑顔を見て、今後も地域代表役員として頑張るぞと心に誓ったのであった。

 

 

 

 

模写

名画の模写は、非常にしんどい作業でもあるし、行きつくべきところがわかってるという意味ではラクともいえます。

自分の絵は、行きつくべきところがわからんというか、どこに行くのか、どこに行けばいいのかわからんのが、困ったもんです。

みいちゃんを描いてます。

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表情をもうちょっと何とかしたいと思うんですが、どうしたいのかわからん。

教室の皆さんにもよくあるパターンです。

「先生、ここ、どうしたらいいんでしょう」

「それは私に聞かれても・・・どうしたいんですか?」

きのうも教室で、水彩画を描いてる男性Aさんが先生にからんでました、いや、からむつもりじゃないけど、なんとなくからみついてた。

「先生、この水面ですけどね、なんとなくおかしいですよね」

「いや、よく描けてると思いますよ」

「なんか、私が思ってるのとちがうんですけど」

「どう思ってるんですか?」

「いや、どうと言われると困るんですが・・・」

私もよく描けてると思いましたが、Aさんの思い通りには描けてないんでしょうね。

Aさんの思いは、誰にもわからない。

本人にもわからない。

よくある困った話であった。