小学生のころ一番の遊びは野球でした。
とってた雑誌も『野球少年』で、父にねだって『ベースボールマガジン』とか『野球界』というような大人の雑誌も買ってもらった。
「投球フォーム」や「打撃フォーム」の分解写真を見て研究した。
甲子園球場、大阪球場、西宮球場、日生球場に父が連れて行ってくれた。
「私は野球少年」という意識があります。
きのう、自治会のパトロールを終えて公園に戻ったら、あきらくんが友達と二人で遊んでた。
プラスチックのバットとゴムボールで打撃練習みたいなことをしてた。
久しぶりで打ってみよう!と思ったらパトロール隊員の80代女性Aさんが「打たせて」と言ってバットを持った。
バットを構えたAさんを見てびっくりした。
様になってるんです。
あきらくんの友達がボールを投げてAさんがバトを振ったらぽ~んと飛んだのでまたびっくり。
二球目、三球目、ヒットです。
よっしゃ!
交代!
バットを構えて思い出した。
この公園で息子とキャッチボールしたことがある。
30年ほど前のことを思い出しながら一球目空振り。
二球目空振り。
三球目空振り。
や~めたやめた!
あきらくんが笑って「おじいちゃん、野球したことあるん?」
私が「Aさんに負けた」と言ったら70代女性隊員Bさんが「体重がちがうやん」。
Aさんがむっとして「体重関係あれへん!」
十年以上前ですが高校時代の友達三人と飲んでて「子供の頃よく野球した」という話になった。
私が「もう一度野球をしたい」と言ったら三人が口をそろえて「やめとけ」と言った。
三人とも「もう一度」という思いでやったけど打てないしフライも取れなかったというんです。
三人は、ラグビー部、サッカー部、バレーボール部。
美術部の私にできるわけないと言った。
う~ん、Aさん、恐るべし!