若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

虫めづる姫君

『堤中納言物語』の中の「虫めづる姫君」は楽しい話だ。お姫様が、毛虫や青虫をかわいがる。昆虫ファンのお姫様なんて、いたのだろうか。と疑問に思うのは、現代でも、昆虫ファンの女性が少ないからだろう。いや、少ないかどうか知らない。知らないのにそう…

馬には乗ってみよ

乗馬クラブ。馬には乗ってみよ、人にはそうてみよ、とはもっともな話だと思うが、私みたいな素人には、乗ったってどんな馬かわかりませんよ。だいたい、馬の顔がわからない。みんな同じ顔に見える。通い始めて半年ほどになるので、人の顔はおぼえた。馬の顔…

バレンタインチョコ

今日は料理教室。オーストリアのお菓子「リンツァートルテ」を作る。行くと、教室にテレビカメラが入って撮影していた。ローカル局の、情報番組というか宣伝というか、まあ、なんか、そんな番組用の撮影らしい。何を撮影するかというと、バレンタイン用のハ…

中谷巌『資本主義はなぜ自壊したのか』

朝日新聞書評欄。中谷さんは、「構造改革、規制緩和」推進派だったが、最近になって、あれはまちがってました、と告白懺悔してるようだ。この本は、「告白懺悔本」らしい。「告白懺悔本」を出すのは、いい度胸だ。恥ずかしくて、山にこもってしまった、とい…

金持ちのパトロン

街を歩くと、スピーカーからいろんな声が聞こえる。大売出しとかイベントの「お知らせ」が多い。女性の声が多いように思う。ほとんど聞き流す。聞き流すというより、右の耳から左の耳へと抜けていく。「お!大安売りか!行ってみよう!」というような経験は…

バレエ「シンデレラ」

関西バレエのピックアップメンバーによる公演を、娘二人と見る。娘二人と、というのは久しぶりですね。二十数年前、遊園地につれて行って以来ではなかろうか。まあ、しみじみするほどのことではないですが。二十数年後、娘たちに手を引いてもらったら、しみ…

榎並和春個展

今日は、人物画教室。今回は五回で仕上げるという日程で、今日が三回目。まあ、順調に進んでいると思いながら描いてたら、作品を見て回ってた先生が、私の後ろで立ち止まった。先生は、「口で言うより手の方が早い」主義だ。自分としては、先生に直されるほ…

今日の料理教室

久しぶりの料理教室。このところ予約が取れなくて、一ヶ月以上あいてしまった。カンを取り戻せるか、というようなたいそうなものではないので気が楽である。今日の生徒は、私と同じ年恰好の男性と、若い女性二人であったが、私の隣の女性はルーマニアの人だ…

兼常清佐『音楽と生活』

表紙に、「兼常清佐(かねつねきよすけ:1885〜1957)は日本のすぐれた音楽美学者である」と書いてある。「日本の」はいらないと思う。「兼常清佐は、すぐれた音楽美学者である」と書いてあるのを読んで、どこの国の人だろう?と考え込む人はないでしょう。…

車内居眠り

電車で居眠りする人は気の毒である。私も何度か気の毒な人だったことがあるが、酒を飲んだ帰りのことだから、まだいい。と思います。すやすやと眠っているのは、気の毒とは思わない。口をあけて眠っているのは気の毒に思う。いつだったか、制服姿の女子中学…

初乗馬

約一ヶ月ぶりに馬に乗りに行った。電車の広告。ユニバーサルスタジオの、バレンタインサービス。期間が、1月15日から3月1日までというのは、バレンタインサービスというには、引っ張りすぎだと思う。「LOVE割」というのがある。「LOVE」+「割引」です。切符…

遺影

神棚の下に、母の遺影を飾ってある。平成6年に私が撮影したものだ。その後、母の認知症は進み、歩けなくなり、食べられなくなり、年々衰えて、やせていった。葬儀用の写真としてとったのだが、最期はこの写真とはかなりちがったので、これを使ったものかどう…

かるたクイーン

きのう、小倉百人一首のかるた競技日本一を決める、名人位、クイーン位決定戦が行われた。毎年このニュースを見ると、ヘンな気がする。「小倉百人一首」というと、優雅、優美の代表みたいに思うのだが、テレビで見ると、むちゃくちゃだ。札を、パッシーン!…

吉村克己『満身これ学究』

副題は、「古筆学の創始者、小松茂美の闘い」本の帯には、「『不可能』に挑戦し、やり遂げた男がいる。一介の鉄道員から学問を志し、学閥差別や嫌がらせにも屈せず、古典研究に革新をもたらした『古筆学』を独力で打ち立てた異能の学者、小松茂美。その壮絶…

楽器は持てません

カルチャーセンター人物画教室初日。ロビーの喫茶コーナーのテーブルに、写真立てとコーヒーが置いてあった。なんだろうかと思ったら、あのおじさんの写真だ。教室の机を移動したりする係りの人だ。最近見ないと思っていたら、ガンで亡くなったそうだ。50前…

また会う日まで

年賀状が、まだぽつぽつと届く。家内の幼馴染のYさんのご主人からの年賀状には驚いた。Yさんは、数年前からの若年性アルツハイマーが進行して、歩行、食事もままならない状態で、ご主人が介護の日々だと書いてあった。家内は、何年か前、Yさんがうつ病だとい…

柏原君をどうするか

一昨年の箱根駅伝で、順天堂大学の今井選手のことを、アナウンサーが「山の神」とたたえた。箱根の山を、素晴らしいスピードで駆け上ったとはいうものの、いくらなんでも「山の神」はいいすぎだと思った。アラブ系テレビ局アルジャジーラだったら、即刻取り…

誕生日

1月4日は、母の誕生日、ということになっているのだが、ちがうらしい。ほんとは、大正3年の12月30日生まれなのだが、役所も休みだし、翌年の1月4日に、その日に生まれたことにして届けたそうだ。当時は、1月1日に一斉に年をとることになっていたし、大正3年…

箱根駅伝

今年は、大本命は連覇を目指す駒沢、それを阻む勢いがあるのが早稲田、その二強に、一泡吹かせようという東洋大、というのが私の予想、ではなく、『月間陸上競技別冊箱根駅伝パーフェクトガイド』の予想であった。大本命駒沢がまさかの十三位に沈んだが、東…

どきっ!

認知症の人と話していると、昨日書いたMさんの言葉のように、どきっとさせられることがある。意表を突く言葉が飛び出す。母に関してそういうことはあまりなかった。たぶん、私が、混乱、困惑を生じるような話題を避けて、当たり障りのない会話をするよう心が…

心残り

母が入居していた施設のことが、何となく心に引っかかったままだ。「長年お世話になりました」と礼を言って、それでおしまいのはずだが、それではすまないような気がする。母は亡くなりましたが、長年お世話になった感謝の気持ちをこめて、これからも毎月カ…