若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『アブラハム・リンカーン』

リンカーンの伝記を読み始めました。

 

アイゼンハワーの伝記を読み終えて次も大統領で行こうと思ったんです。

で、リンカーンを思いついた。

で、アマゾンで調べた。

 

リンカーン伝はたくさん出てます。

その中からロード・チャーンウッド著『アブラハム・リンカーン』を選んだ。

決め手はいつものことながら値段です。

 

168円。

 

これは私の読書欲を大いに刺激するお値段である。

なんでこんなに安いのか。

1916年出版で著作権が切れてて誰かが勝手に電子書籍にしたんだと思います。

 

もう一つ私を刺激したのは著者がイギリス人ということです。

100年前のイギリス人が書いた「リンカーン伝」ってどんなもんじゃ。

 

著者が初めに断ってます。

「イギリス人がアメリカのことを理解するのは難しい。誤解もあると思います」

 

で、アメリカがどういう国かということから書き始めてる。

なかなかリンカーンの話にならない。

アメリカやイギリスの奴隷制の話も出てくる。

 

偉人伝はどうしても話が広く大きく深くなる。

第4代アメリ最高裁長官ジョン・マーシャルが書いた『ジョージ・ワシントン伝』は全5巻のうちはじめの3巻はアメリカ植民地の歴史だそうです。

 

私の伝記を書く人がいるとしたらマッカーサーから始めるかもしれない。

始めないかもしれない。

書く人はないからそんな心配はいらん。

 

なかなかリンカーンの話にならないんですが突如「1848年の冬、カリフォルニアで金が発見された」という話になる。

1849年になると世界中から金を求めて男たちが殺到した。

無茶苦茶殺到した。

 

粗野粗暴金欠不潔臭い飲んだくれの男たちのとんでもない行状は歌や小説で腐るほど描かれた。

 

信じられないことに、その男たちが、早くも1949年に、「カリフォルニア憲法」制定のため集まった、と書いてあるんですが信じられん。

そしてカリフォルニア憲法の条文として満場一致で「奴隷制禁止」が採択された。

 

これにはアメリカ中がびっくりしたと書いてあるけどびっくりするほどのことじゃないと思います。

 

金を求めて殺到した男たちは奴隷を使えるような身分ではなかったというだけの話ではなかろうか。