若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

朝日新聞に問う

朝刊の一面トップ。「発明の中村氏に200億円」の大きな見出し。その下に、記者会見で中村さんがウハハと笑ってるカラー写真。日亜化学工業の社員だった中村さんの「青色発光ダイオード」の発明に対して、200億円もの巨額の対価を支払えという東京地裁の判決が…

節分

新聞に、節分には「お化け」と言って、男が女装したりする風習があった、という記事が出ている。かすかに「お化け」という言葉は幼い頃の記憶にある。節分の豆まきは、今はすっかり子供のための行事になってしまっているようだが、昔はまともな、真剣な行事…

マスク

今朝の地域新聞読者コーナー。「譲ってください。トラクター。無料で」駅でマスクをした人を三人見かけた。一人めは昔ながらのふつうのマスクだ。二人めは、ちょっとグレードアップした感じのマスク。なんと言うか、「現代的」外観である。「ぬのきれ」や「…

朝日新聞に問う

「鳥インフルエンザ」に関する記事。鳥インフルエンザの感染が中国にまで広がり、中国からの輸入が禁止された。鶏肉輸入商社の人の、「中国産が最後の砦だった。もうだめだ」という談話が紹介されている。そして、その記事の三段抜きの見出しが「とりでくず…

橋本先生part2

色々思い出すが、不思議なのはなぜ私が橋本先生に卒業以来ずっと年賀状を出しているのかと言うことだ。自分でも分からない。美術部の顧問だった先生に出し続けているのは分かる。高校四年間、美術部がすべてとは言わないが、かなりの部分を占めていたから当…

橋本先生

橋本先生が亡くなった。77歳。年賀状だけは出していたので、奥様が電話で知らせてくださった。私が高校3年で落第した時の担任の先生であるから、私にとっても印象の深い先生だし、たぶん先生にとっても印象の深い生徒だったと思う。実にぶっきらぼうな先生で…

風呂

今日の新聞に、入浴剤がよく売れているという記事が出ていた。我家は入浴剤をあまり使わない。子供が嫌がるからだ。娘達が小さいころ、喜ぶだろうと思って入浴剤を入れたら、二歳か三歳だった次女が、「入れたらイヤ」という。「どうして」「お湯がまずくなる」そ…

俳人

「俳人」というと、「普通の人」という感じがする。ヘンな人、おかしな人はいないように思う。俳句は、健全な人の健全な趣味という気がする。「前衛的、戦闘的俳句」もあるんでしょうが。昔は、ヘンな人が多かったようだ。村山古郷著「明治俳壇史」「昭和俳壇史」…

鹿せんべい飛ばし大会

昨日、若草山観光振興会の会長から「今年もよろしく」と電話。今年は3月20日が山開きだそうだ。「若草山山開き記念鹿せんべい飛ばし大会開会式」で、「鹿せんべいツイスト」を歌って踊るのが私にとって年に一度の楽しみである。家内に言わせると、「年に…

ボリューム

地域新聞でいろんな店の紹介をしている。カフェ○○「フードもミュージックもボリューム大!」フードはともかく、「ミュージックも」というのは何かの間違いだろうと思った。しかし、間違いではなかった。店に入ると、「LAのラジオ」が大音量でガンガン鳴っ…

惜別その2

「惜別」欄の二人目は、歌手のバーブ佐竹さんだった。バーブ佐竹さんは、1964年に出したデビュー曲「女心の唄」が250万枚突破の大ヒットとなり、一躍人気歌手になった。私が高校3年生の時である。この曲はイヤと言うほど聞いた。私が一番聞いた曲ではないか…

惜別

新聞に「惜別」というページがある。最近亡くなった人を惜しむページである。昨日出ていた西村公朝さんは、仏像作家であるということだけ知っている。何年か前、奈良の文化会館で、「仏像彫刻同好会作品展」という看板を見かけた。素人の仏像彫刻!面白そう…

きのう母のいる施設に行った。いつ来ても変わりはない。入居者の皆さんが少しずつ衰えて、ぽつりぽつりと亡くなって行く。昨日も、いつものように母は黙って車椅子に座っていた。私の仲良しのMさんは、いつものように車椅子をゆっくり動かし、私を見ると、…

新選組

今年のNHKテレビの大河ドラマは「新選組」だそうだ。私には、「新選組は悪者」という感覚が何となく残っている。子供のころ読んだ漫画では、いつも「勤皇の志士はいい人」で「新選組は悪者」だったのだ。これはたぶん明治政府が、「徳川時代は全部ダメ。徳川幕府…

朝から雪が降っている。雪が降っているのを見るとうれしくなる。屋根や庭につもっているのもうれしい。道路につもっているといやな気がする。歩きにくい、と思うからだろう。今朝は、屋根と庭につもって、道路にはつもっていない。よろしい。なぜ「一面の銀…

黒い乳母車

ふとしたきっかけでいろんなことを思い出す。先日は、我が家にあった黒い乳母車のことを思い出した。父には姉が五人いた。皆長命であった。最後に残ったのが四番目の伯母だった。伯母は二十年前に主人を亡くした。そのとき、伯母は腰の骨を折っていて歩けな…

歌会始

昨日、宮中で歌会始の儀が執り行われた。去年までの私なら「関係ない」で済ませたが、今年はそんな呑気なことを言える立場ではなくなってしまった。家内が去年短歌の会に入った。朝日新聞の「大和歌壇」の選者が講師で、中高年の女性が二十数人という会であ…

一周年

去年の1月14日から書きはじめたので、ちょうど一年になる。一周年を祝って、大勢の方から、「よく続きましたね」「大変でしたね」「これからもがんばってください」というお便りをたくさんいただくかと思ったら全然来ない。その点、妹の友達のAさんはえらい…

「ぼくのマーチン君」

新聞の書籍広告。ポピュラー音楽が好きで、ギターが好きな人なら、この題名を見ればピンと来る。「マーチン」というのは、それほど有名なアコースティックギターのメーカーである。「いい音」がするらしい。私にはわからない。だいたい、「いい音」のギター…

熊野へいらっしゃい

色々な地方が観光客の誘致に力を入れている。昨日の新聞によると、熊野権現で有名な和歌山県新宮市でも、市をあげて観光客の誘致に乗り出したそうだ。昔、熊野権現では、信仰をすすめる尼達が全国を巡り、「熊野比丘尼」として親しまれた。この故事にならって、…

爆笑問題

1月14日に母の手術が行われた。老人の「大腿骨頭骨折」というのはよく聞く話しだし、手術と言っても特に心配するようなものではない。ただ、母が自分の置かれた状況を全く理解していないのが「う〜む」であった。私は、母がボケてから、「う〜む」とうなるこ…

今日は何の日

阪神大震災の年の今日、母が骨折してボケが一気に進行した。父から会社に電話がかかった。弾むような、うれしそうな声が忘れられない。私たちと一緒に暮していたとはいえ、父が一番悩んでいたと思う。「お母さんが転んで骨折したんや!入院するんや!完全看護で、付…

あくび指南

お師匠さんにあくびの仕方を習いに行くという落語がある。この落語は、「教えるとはどういうことか」「学ぶとはどういうことか」という根源的な問いを我々に突きつけてくるようなものではない。今朝の新聞。「定年を迎えた男性の引きこもりが問題に」男は、…

古典的はり紙

町で見かけた電柱のはり紙。30センチ四方くらいの紙にマジックインキのヘタな字で書いてある。かなり古びている。一瞬、戸惑いと目まいを感じるようなはり紙であった。「美化推進地域につき はり紙禁止○○自治会」新聞の「譲ります」欄。「回転板つき金魚運動…

さびしい人

昨日の日記で、習字の先生のことを思い出してしまった。小学一年から六年まで習った。小さな孫がいたから、それなりの年齢だっただろう。私から見れば、完全な老人であった。昔、恐いと思った先生や、近所のうるさかったおばさんでも、今思い出すとなんとな…

小西甚一著「俳句の世界」を読む

小西甚一さんを偉い人だと思ったのは高校の頃である。「古文入門」という参考書を買ったら、著者がこの方だった。当時、東京教育大学教授だったと思う。序文にこう書いてあった。「こういう参考書は、偉い先生の名前になっていても、弟子に書かせたものがほ…

小泉首相に問う

小泉さん。靖国神社への参拝ですが、どう考えても理解できないのは、羽織袴姿です。あのお姿、「羽織袴姿」でいいんでしょうか。私にとっては、なんとお呼びすればよいのかワカランぐらいの非日常的お姿です。相撲取り、落語家、宝塚の男役、邦楽の人。天皇陛…

複雑な日

今日は母の誕生日である。母がボケてしまってからは、私にとって複雑な日になってしまった。「おめでとう!元気で長生きしてねッ!」という気にはならない。「なんだかなあ・・・」という感じの日である。友人で、やはりお母さんがボケてしまった人がいる。彼は、い…

ゴジラ誕生50年?

箱根駅伝を見ていたら、アナウンサーが、今年はゴジラ誕生50年です、と言った。そうなのか?駅伝の実況中継をしているアナウンサーがなぜそんなことを言ったかと言うと、駅伝のコースに、「ゴジラ初上陸の地」があるからだ。「ゴジラ初上陸の地」というのは今回…

正月と言えば

正月と言えば、トランプである。子供のころ、正月しかトランプで遊べなかった。母にとって、トランプ遊びなどと言う不真面目なことは、正月にだけ許せるものだったのだ。母の家は非常に厳格な家だったようで、歌を歌っても父親からしかられたと言っていた。父の方は…